【鵜川】
滋賀県高島市と大津市志賀町を流れる、琵
琶湖に注ぐ川。一級河川の起点は高島町鵜
川の高尾、志賀町北小松の笹ケ谷。高島市
と大津市の市境を流れ、琵琶湖西岸に注ぎ、
河口に小規模な三角州を造る。
世界の砂と日本の砂
【和爾川】
大津市北部を流れる、琵琶湖西岸に注ぐ川。
大津市伊香立途中町の花折峠の南に発し、
国道367号・鯖街道沿いに南流、途中トンネ
ルに突き当たったあたりからは国道477号
沿いに南東流、伊香立途中町南部の蓬莱神
社付近からは県道311号途中志賀線沿いに
西流し、大津市伊香立上龍華町・伊香立下
龍華町・旧志賀町域を貫流、和邇南浜と和
邇今宿の境で琵琶湖西岸に注ぐ。河口に大
規模な三角州を造る。また、デルタに和邇
浜水泳場・今宿水泳場がある。一級河川の
起点は大津市伊香立途中町の花折・南谷。
和邇祭(わにまつり):天皇神社で、五月
第二日曜日に行われる春祭り。和邇の南浜・
中浜・北浜・和邇中・今宿・高城の祭礼で、
それぞれの集落が役割を担う。南浜は、祭
礼日の早朝、華やかな行列とともに御供を
御輿に献饌して、祭典が行われる。午後は、
五社の御輿が湖岸のお旅所まで渡御するが、
かつては和邇川に入ることもあった。
社伝によれば、康保3年(966)に京都の八
坂神社から牛頭天王(ごずてんのう)を勧請
して創始したと伝え、明治時代に天皇神社
と改めた。素盞鳴尊(すさのおのみこと)を
祭神とする。正中元年(1324)の建築と伝
えられる本殿は、国指定文化財(重要文化
財)。毎年5月の第2日曜日には、和邇祭が
行われる。
【大宮川】
大津市北部を流れる琵琶湖流入河川。大津
市坂本本町の三石岳西麓・比叡山延暦寺の
横川中堂に通じる谷に発し、大宮林道沿い
に蛇行しながら南東流、日吉大社の境内を
流れ坂本地区を東流し、JR湖西線をくぐ
って後は下坂本6丁目を南東流、新唐崎水
泳場の北で琵琶湖(南湖)西岸に注ぐ。河
口に三角州を造る。一級河川の起点は大津
市坂本本町の東塔南谷。
【相模川】
大津市を流れる、琵琶湖に注ぐ川。大津市
膳所雲雀丘町の音羽山東麓に発し北東流、
膳所池ノ内町を貫流し、湖城が丘と秋葉台
の境・相模町と膳所の境・昭和町と木下町
の境を北上、におの浜4丁目と由美浜の境・
大津プリンスホテルの東で琵琶湖(南湖)
に注ぐ。 一級河川の起点は大津市膳所平
尾町。
【宮川・萱野浦】
大津市東部を流れる、琵琶湖に注ぐ川。大
津市瀬田大江町の公設地方卸売市場裏手の
丘陵に発し北西流、大江地区を貫流し玉之
浦で琵琶湖(南湖)東岸に注ぐ。流れ込み付
近では、玉之浦から萱野浦にかけて水路が
複雑に巡る。
【大戸川ダム】
大戸川ダムは滋賀県大津市、瀬田川洗堰付
近で淀川(瀬田川)に合流する淀川水系大
戸川に建設が進められているダムである。
1953年8月、大戸川が集中豪雨により氾濫、
流域一帯で死者44名、負傷者130名以上を
出す被害が生じた。その後も氾濫被害が続
いたため、国土交通省近畿地方整備局は、
1978年に洪水調節に加え不特定利水、上水
道、発電を目的とした特定多目的ダムを計
画した。その後、設計、用地買収などが進
められたが、2009年現在に至るまで本体は
未着工の状態である。ダムの型式は重力式
コンクリートダムで、高さは92.5m。水源
地域対策特別措置法の対象ともなり、現在
は補償交渉も終了し滋賀県道16号大津信楽
線の付替え工事が進められている。
【天ヶ瀬ダム】
天ヶ瀬ダム(あまがせダム)は京都府宇治
市、一級河川・淀川本川中流部、通称宇治
川と呼ばれる流域に建設されたダムである。
国土交通省近畿地方整備局が管理する国土
交通省直轄ダムで、西日本屈指の大河川・
淀川本流に建設された唯一のダム。高さ73
メートルのアーチ式コンクリートダムで、
淀川の治水と宇治市への上水道供給、総出
力59万8,000キロワットにも及ぶ水力発電
を目的とした特定多目的ダムである。現在
ダム機能の強化を目的にバイパストンネル
建設を柱とするダム再開発事業を計画中で
ある。ダムによって形成された人造湖は鳳
凰湖(ほうおうこ)と命名され、平等院鳳
凰堂などと共に宇治地域の主要な観光地と
なっている。
大津市
近江八景
-------------------------------------------
「大津市の河川の水質汚濁に
係わる環境上の基準」
※「相模川を美しくする会」
※「大津市水環境基本計画」
※「H22年度予算の主な事業」
※「白髭神社」
--------------------------------------
【感想】
大津市行政区域から琵琶湖に流れる川は40
数本に渡り県下最多ではあるが、河川長さ
として総じて短い。大津市の人口は約10%。
南湖周辺の守山市、草津市を併せて琵琶湖
南湖の水質はほぼ百%影響しているものと
考えられる(個別のデータはあるが、こう
いった地勢的な視点での解析・分析結果資
料は見たことがないが)。つまりは、諫早
湾のダム化による漁業被害などにみられる
異変の「潜在」「顕在」の閾値あるいは変
化現象については細心の取り扱いが必要と
考えられ、各自治体での水辺環境等の運動
とも深く係わるものと考える。以降、今後
の個別河川の考察には、滋賀の山々、渓谷、
里山を絡め行うこととする。
--------------------------------------