【草津川】
草津川は、滋賀県を流れる淀川水系の
一級河川。旧河道は典型的な天井川で
あった。2002年7月、治水事業として
中流域から琵琶湖にかけての新草津川
が開削されたため、天井川を成してい
た旧河道は廃川となった。従来の流路
を旧草津川とも称する。滋賀県大津市
南東部の鶏冠山(標高491m)西麓を源
流とする。ヨハネス・デ・レーケが築
堤にかかわったとされる、オランダ堰
堤を経ておおむね北流する。なお、オ
ランダ堰堤の堰堤部より、河川として
扱われる。 草津市に入って美濃郷川を
あわせ、名神高速道路をくぐる辺りか
ら、やや北西向きとなる。草津・栗東
両市の境を成しつつ東海道新幹線に近
づくと金勝川が合流、ここから新河道
の新草津川に入る。新幹線をくぐって
ほぼ西流、旧草津川河口の約3km南方で
琵琶湖に注ぐ。河口部には帰帆北橋が
架かる。
【新草津川】
草津市を流れる、琵琶湖に注ぐ川。草
津川の放水路として近年開削された。
旧草津川が金勝川と合流していた地点
から始まり西流、南山田町と矢橋町の
境で琵琶湖(南湖)東岸に注ぐ。東草津
で伯母川を入れて後は直線の流路。
【十禅寺川】
滋賀県草津市を流れる、琵琶湖(南湖)
に注ぐ川。草津市桜ヶ丘付近に発し北
西流、野路町を貫流し、矢橋町で矢橋
帰帆島を対岸に見る琵琶湖(南湖)東
岸に注ぐ。一級河川の起点は草津市野
路町仮又、中山田。
【狼川】
草津市南笠町の名神草津ジャンクショ
ン付近の丘陵に発し北西流する流れと、
桜ヶ丘の丘陵に発し北西流する流れが
南笠東町と野路町の境で合わさり西流、
新浜町の湖畔を走る県道559号近江八幡
大津線(さざなみ街道)帰帆南橋のた
もとで琵琶湖(南湖)東岸に注ぐ。一
級河川の起点は草津市南笠町新池、野
路町御林山。
【葉山川】
滋賀県栗東市・草津市を流れる、琵琶
湖(南湖)。注ぐ川。栗東町六地蔵の
琵琶湖カントリー倶楽部付近に発し北
西流、小野・手原・上鉤地区を蛇行し
下鉤・小柿の境を流れるあたりから直
線化し、中沢を過ぎ草津市に入り、西
渋川・平井・川原・集町・北大萱町を
流れ志那町と下笠町の境を流れ、県道
599号近江八幡大津線(さざなみ街道/
湖周道路)の新葉山川橋をくぐり琵琶
湖(南湖)東岸に注ぐ。河口部の志那
町には内湖の平湖があり、真珠養殖場
がある。 一級河川の起点は栗東市町
六地蔵の鉤里山、奥山田。支流の伊佐
々川放水路や中ノ井川、駒井川が集中
して流れ込んでくる付近は「集町」と
いう地名がついている。
【山寺川】
津市を流れる、琵琶湖(南湖)に注ぐ
川。一級河川の起点は草津市木川町上
高木、高木。草津市山田町と南山田町
の境を流れ、湖畔を走る県道559号近
江八幡大津線(さざなみ街道)をくぐ
って琵琶湖(南湖)東岸に注ぐ。最下
流部は県道141号山田草津線に沿う。
【赤野井湾】
滋賀県琵琶湖の南湖東岸にあり、琵琶
湖は約671km2、そのうち南湖は58㎞2あ
る。守山市の琵琶湖大橋の東から烏丸
半島の北あたりに形成されている面積
2㎞2 弱の入り江の浅瀬が、通称「赤野
井湾」と呼ばれている。
この地が異常な旱魃(かんばつ)にな
ったとき、弘法大師が井戸を掘ったと
ころ、たちまちにして霊泉が湧出した。
土地の人はこれを閼伽(アカ・梵語で
水の意味)井と称したという伝承があ
りこれが語源とされる。現在の野洲川
は、旧北流と旧南流の中間を通る放水
路として昭和54年6月に通水式をあげて
完成。野洲川の水は、増水するごとに
溢れ出て洪水となりより低地に流れ、
扇状地をひろげ三角州を形成。人々は、
水没することの少ない微高地の上に集
落を作って生活。集落の土地は、野洲川
が運んできた 土砂が流れを遮る形で堆
積して形成された自然堤防であり豊穣
の土地だといわれている。
矢橋港は、草津市南西部、琵琶湖東岸
にあった港。江戸時代、東海道で京へ
のぼるとき、瀬田の唐橋を経由するよ
りも、この矢橋から船で大津へいたる
ほうが行程的に短くてすむことから当
時の旅人に重宝がられ、草津宿の発展
などにも重要な役割を果たした。白い
帆をかけて大津の石場港とを結ぶ矢橋
の渡しは、近江八景の一つ「矢橋の帰
帆」として多くの絵や歌、謡曲などの
モチーフになる。しかし時代の趨勢に
は勝てず、鉄道の開通にともない、矢
橋港はいつしか廃港になってしまう。
現在は公園として整備され、わずかに
弘化3(1846)年に建てられた常夜灯が
残るのみです。 また、港跡の西には、
下水処理施設として造られた人工島「
矢橋帰帆島」がある。帰帆島には芭蕉
の句碑「かくれけり/師走の湖の/か
いつぶり」が立っている。
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※「赤野井湾周辺における水質の長期
変化について」
※「栗東市 平成20年度環境調査報告」
※「H20草津市河川水質調査報告」
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【感想】
北湖に住むものからみれば、湖南の美
しい景観の足下の都市化による生態系
の分断などが激しく、湖岸周辺のおび
ただしい塵や汚れが酷いという印象が
強く残る。湖南流域下水道の終末処理
場のある「矢橋の帰帆島」の周辺がそ
うであるように住民意識がそこに投影
されているかのようだ。かって、企業
公害と地域住民運動を切り結ぶ「湖東
北部流域下水道建設反対運動」に関わ
った思い出の地である「良覚寺」に立
ち寄った。わたし(たち)は「絶対に
負けない運動」を展開すべく、吉本隆
明の『自立の思想的拠点』にもとづき
を組立て闘ってきた記憶
がよみがえり、込み上げてくるものが
あった。今はなき谷覚夫妻のご冥福を
祈り後にした。
合掌
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