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【福島原発事故経緯】
千年に一度のマグニチュード9.0の東北関東大震災は、日
本でももっとも古いとされる福島原発第一、第二原発を
襲った。耐地震性において何とか持ちこたえたものの想定
高さ5㍍を超える津波は、瞬時に施設内電電源装置をブラ
ック・アウトし、核燃料を自動停止させた炉心及び廃棄核
燃料の冷却機能を遮断。原発設備の廃却を前提とした窮余
の海水投入という非常処置を行ったものの炉心の核燃料棒
の部分的あるいは全面的な冷却不全という事態を引き起し、
水素爆発及び出火による施設外に放射線汚染を誘発させて
た。史上初の一施設内同時多発事故発生という事態は、現
在も予断を許さぬ状態にあり近隣住民の緊急避難及び室内
待機策が取られている。
111446 地震発生、福島原発自動停止
111903 政府初の原子力緊急事態宣言
112123 付近住民避難指示開始
1214?? 原子力安全保安院、第1・1号機で国内初の炉
心溶融が起きたと発表
121536 同1号機で原子炉建屋爆発、水素爆発と判明
130510 同3号機が全注水機能喪失
141101 同3号機の建屋で水素爆発、内部の格納容器
は無事
150614 2号機で爆発音、原子力格納容器の圧力制御
室の一部破損
150940 4号機建屋で出火
151100 菅直人首相、同原発20~30㌔の住民に対し屋
内退去呼び掛け
【放射能汚染と水問題】
これまでに発生した重要な放射性物質による環境汚染
事故例(表1-1 これまでに発生した重要な放射性
物質による環境汚染事故等)は以下の通り。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-18-t991-2.pdf
(日本学術会議「荒廃した生活環境の先端技術による
回復研究連絡委員会」2004.5.20)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-18-t991-1.pdf
【放射能汚染と防災】
滋賀県では今回の事故契機として滋賀県が制定する「
滋賀県地域防災計画」(原子力災害対策編)の見直し
を行うとしている。今回の被災経験から学べることを
1つとして被災者の受け入れなどを含めた広域の放射
能防災実地訓練が絶対必要だということだ。
☆「滋賀県地域防災計画」
http://www.pref.shiga.jp/bousai/portal/kanren/bousai_chishiki/bousaikeikaku.html
☆「滋賀県衛生科学センターだより」
【エピソード】
連日報道される被災状況を見ているだけで精神的に参っ
てしまう。会員の皆様でなにかご提案などがあれば事務
局(有山)までご連絡願います。こうしている中でも、
静岡で震度6強の地震がありました(23:05)。
【脚注及びリンク】
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(1)「21世紀の核時代 負の遺産(3)」
(2)「四川省 地下核施設爆発と放射能汚染」
(3)「ロシア・マヤーク再処理工場:核惨事の
半世紀」
(4)「セミパラチンスク核実験場」
(5)「汚染される海と空と、そして人!」
(6)「チェルノブイリの悲劇」
(7)「小川原湖湖沼群」
(8)「放射性物質による環境汚染予防に向けて」
(9)「地域防災計画データベース:消防庁防災課」
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