赤城大沼とびわ湖

2012年01月16日 | 防災と琵琶湖

 




【赤城大沼の汚染】



赤城大沼の公魚(ワカサギ)は汚染されていることが
NHKスペシャル「知られざる放射能汚染~海からの
緊急報告~」で放送された。8月に640Bq/kgのセシウ
ムが検出。原因はこの赤城大沼の山から川が降水流入
し蓄積したためであり、びわ湖のような閉鎖水系のた
だ。赤城大沼の湖底20cmの深さまでセシウム堆積 950
Bq/kg のセシウムが湖底の泥から検出。また、湖沼に
棲息するプランクトンからは296Bq/kg検出した。通常
プランクトンの寿命は数週間しかなく、9ヶ月経って
もプランクトンが汚染していることは循環蓄積してい
ることを意味する。






このことはチェリノブイリの原発事故周辺の湖沼も同
様で、25年を経ても下図のようになかなか減らならず
セシウム137の半減期の30年をまたなければならない
とのことだが、漁業観光業者にとっては致命的なこと
になっている。また、浚渫除染費用の見積金額も算出
されておらず、あれやこれや考えると下山転職する以
外に選択肢はないと思える。

また、テレ朝番組「ザ・スクープスペシャル 過去か
らの警告~古文書と考古学が語る巨大津波~」では、
東日本大震災では3分ほどの長い揺れを観測した。南
海地震が起きれば、震源地から遠く離れた大阪でも長
い揺れが続くと考えられている。斑鳩嘉元記には奈良
の薬師寺の本堂でも九輪が折れたなどの高い建物ほど
被害が大きかったという記述が残っており、長周期地
震動は最近判明したメカニズムだが、650年前の古文
書はすでに警告していたのかもしれないという。



興味深かったのは、
原発銀座とも呼ばれる若狭湾沿岸
地域では、東日本大震災直後の3月18日、関西電力が
付近の住民に配った資料によると「文献によると過去
に若狭湾周辺で津波による大きな被害記録はない」と
していた。その文献の存在を学者でさえ、黙殺してき
たという。日記「兼見卿記」にも記録されており、ポ
ルトガル人宣教師の「日本史」にも津波の記録が残っ
ている。

若狭湾には14基の原発があり、それぞれの津波想定は
2m前後で、一度も津波調査が行われてこなかった。
京都大学理学部の岡田篤正名誉教授は、1586年の天正
大地震で若狭大津波は具体的な記述にやや欠けあまり
注目されなかったと話す。養老山脈の延長線上に位置
する長浜城では城主山内豊一の娘を城倒壊で失った悲
話はが知られているが、地滑りで水没した集落跡の石
が見つかっている。



先月21日に若狭湾につながる三方五湖でボーリング調
査結果、関西電力など3社は天正大地震で津波があっ
たとしても小さいものだったと発表したが、三陸の津
波地層を分析した北海道大学の平川一臣教授は、ボー
リングはポイントにすぎず、発見されなくても津波が
なかったという証明にはならないと指摘していたこが
印象的だった。




【エピソード】

あれこれ考えていたら「大災害緊急対策省」を設置し
最低5年の臨時行政運営しなければならないだろうと
思えてきた。そして、地震・津波・火山噴火・原発事
故(+異常気象)にかかわる複合災害対策チームを立
ち上げなければ、この国は滅ぶのではと思えてきた。


【脚注及びリンク
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1.「
はたして放射能汚染地域は除染すれば住めるのか?」
2.「
子供を守ろう SAVE THE CHILD
3.「
赤城大沼の放射能汚染

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