Apr. 21, 2016
【安土に新たな玄関 JR駅舎完成】
11月19日、近江八幡市安土町上豊浦のJR安土駅で
新駅舎の完成記念式典があり、関係者七十人が安土の新
たな玄関口の誕生を祝っている(「安土に新たな玄関J
R駅舎完成、南北間を自由通路で連結」中日新聞 2017.
11.20)。それによると 新駅舎は鉄骨造り二階建てで、
陸橋と改札口を一体化した橋上形式。南北間を自由通路
で結び、従来の駅北側に加え、南側からも利用できる。
地元の要望を踏まえ、エレベーターとエスカレーターを設置
してバリアフリーに対応。安土城天守閣をイメージした朱色
の八角形の上屋も整備し、安土山がガラス越しに望める
ようにしている。駅前や自由通路では、地元有志でつく
る「新安土駅を祝う住民プロジェクト実行委員会」が利
用客をおもてなし。武将や町娘にふんし、「祝」と書か
れた小旗を振ったり、新駅誕生を伝える号外ビラを配っ
たりして盛り上げている。尚、安土駅は、現在一日約5
千2百人が利用しているとのこと。
Oct. 16, 2017
【エピソード】
● 伊勢に1泊5百万円「安土城ホテル」
安土城の再現には国の法律などの調整がいり困難。とこ
ろが、伊勢・安土桃山文化村――三重県伊勢市にある安
土桃山時代の歴史、文化を扱うテーマパーク―に1993年
に開業。10万坪の敷地に戦国時代の街並みを忠実に再現
し安土城の復元天守閣がある(上写真)。敷地面積33.4
ha、総工費300億円(うち安土城は70億円)で開村する。
宮上茂隆安土城天守復元案を元に、レプリカ建築として
ほぼ忠実に再現した安土城がある。本物の安土城天守は
本能寺の変の後に焼失し、詳細な記録もほとんど残って
いない。城址は史跡に指定され、その場所への再建は認
められないことから、当土地に民間施設として建てられ
た。
かつては日光江戸村グループに属して「伊勢戦国時代村」
として運営、2008年10月から萩本欽一を村長に迎え「ち
ょんまげワールド伊勢」独立法人として営業していた。
開業当初年間200万人あった来場者が2015年には8万人ま
でに減少しており、2016年に、不動産ファンド事業を行
う企業「共生バンクグループ」(代表・柳瀬公孝)が買
収しグループ企業として再スタートした。買収後はイン
バウンド向けに施設の大リニューアルを実施。総額100億
円程度の改装費をかけ、現存する施設も生かしながら、
温泉大浴場や刀鍛冶工房、侍・忍者に変身できるコスプ
レ施設、忍術学校などを新たに加えて2018年4月に全面リ
ニューアル完了、安土城は1泊500万円のホテルとして利
用される予定。
世界の富豪の集客を目論むというが、魅力的な差別化に
成功するかどうか、ロングタームに耐えうるかどうかは
ひとえに、チームワークの知恵と努力次第だがいかに。
【脚注及びリンク】
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- 琵琶湖線 安土駅橋上駅舎および自由通路の供用開
始のお知らせ:JR西日本 2017.11.16 - 安土駅周辺整備の進捗状況 近江八幡市 2017.05.08
- 安土に新たな玄関 JR駅舎完成、南北間を自由通路
で連結 中日新聞 2017.11.20 - 安土城イメージ新駅舎 展望スペースや改札整備
読売新聞 2017.11.20 - 新駅舎が供用開始 住民らが祝賀行事 近江八幡
毎日新聞 2017.11.20 - 伊勢・安土桃山文化村 Wikipedia
- 伊勢安土桃山文化村、原寸大の安土城を1泊約500
万円で宿泊できる施設に改装 トラベル Watch
2017.04.29 - 1泊500万円「安土城ホテル」新たな“国主”が意
図を語る 週刊新潮 2017年4月13日号 - 『天下城』ノート 安土城天主復元案をめぐる考察
佐々木譲資料館 2002.05.26 - 滋賀県出身の人物一覧 Wikipedia
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