ダブル選 維新圧勝 大阪都構想 再挑戦へ
…というのが、昨日のある新聞の一面の見出しでした。
知事選は予想どおり現職の松井が圧勝し、
大阪市長選は新人の吉村が予想以上の差で勝った。
別に逸材とも思えない松井知事がこれだけ票を伸ばし、
知名度のない吉村氏が有力対抗馬に大きな差をつけた…
これはどうみても、橋下人気のおかげでしょう。
でも、その橋下が声高に叫んだ大阪都構想は、
今年5月に行われた住民投票で、僅差とはいえ否決されました。
つまり橋下維新が過半数の支持を得られなかったということでしょ?
なのにねぇ。なんでこの選挙で維新が圧勝するわけ?
と、思って、僕は自分でいろいろ考えてみましたが…
やはりこれは、都構想というものが実現すると、住民にとって、
いろいろと周辺のものが変わる…ということが気になるわけで。
で、変わる変わると言っても、具体的にどう変わるのか…?
そして、大阪市というものがなくなるのも、なんだかねぇ。
「大阪都になったら、いったいどうなるんや?」とか
「今までより、ほんまに良うなるかどうかわからんで」
…という疑問もあり、何よりも都構想がどういうものか、
実際にはよくわからないという人が今も多いと思うんです。
(僕もそのうちの一人ですけどね)
現実に何かが大きく変わるということにためらう人は多い。
5月の住民投票で、反対票が賛成票を上回ったのは、
「橋下はんはええけど、どう変わるのか、ちょっと心配」
という懸念が反映されたものではないかと思うのです。
まあ、橋下の威勢のよさに尻込みした、とも言えます。
また、あの時は自民や共産などが不安感を煽りましたからね~
で、結果、住民投票では否決ということになりました。
だけど、今回の選挙では維新が圧勝しました。
これはありていに言えば、この選挙は5月の住民投票と違い、
維新が勝っても、いきなり何かが変わるということではない。
大阪都構想に再挑戦…と言っても、まだまだ先のことである。
そのうち、大阪都になると何がどう変わるのか、
詳しいこともわかるようになってくるだろう…
ということから…
今度は、安心して維新に投票できる…と思ったのではないでしょうか。
まぁ、いい加減な分析ですけれど、
何だかそういうこともあったのでは、という気がします。
それにしても、投票が締め切られた午後8時ピッタリに、
テレビに「当選確実」の字幕が流れたのは、驚きます。
(まぁ、これも最近は毎度のことですが…)
票はまだ投票箱の中に眠ったままで、自治体職員たちは、
各投票所から、票を開票場所に運んで行こうという時。
そのあと集計がされ、開票事務が始まるのですが…
それよりはるかに先に当選確実が発表されるのですから、
開票する人たちも、ゼンゼンやり甲斐がありませんよね。