昨日の続きです。
5時間目の「二分の一成人式」の参観をするため、
妻と2人で教室へ行ったら、教室内は保護者で満員だった。
午前の3時間目の図工の授業は参観者の数は10人ほど。
4時間目の図書の授業などは、僕ひとりだけだったが、
さすがにこの「二分の一成人式」は、授業と言うよりも、
参観のために準備されたセレモニーだから、親たちも大勢駆けつける。
教室内は、机が全部後ろに固められ、椅子がズラッと並んでいる。
その椅子に、すでに沢山の保護者が座っていた。
閑散としていた午前中とはたいへんな違いである。
真ん中に空席が2つあったので、僕と妻はそこへ座った。
その保護者と向き合う形で、児童たちが並んで立っている。
モミィは最前列の中央にいたので、こちらからよく見えた。
(クラスの児童の数は全部で34名)
全員で合唱したり、詩を読み上げたりしたあと、個々の児童が、
「二分の一成人式 わたしの決意」という作文を読んだ。
児童たちは床に座り、順番が来ると、
立って前に出て一礼した後、自分が書いた文を読み上げる。
お母さん、僕を生んでくれてありがとう。
僕が今、こうしていられるのも、生んでくれたおかげです。
そして、お父さん、いつもやさしくしてくれてありがとう。
…という感じで作文は読み上げられてゆく。
「ほんまにそう思てるん?」と突っ込みたかったが(笑)、
ま、そんな意地悪いこと考えたら、子供たちに怒られますわ。
しかし、親への感謝の言葉に続いて「将来の夢」となると、
子供たちのいろんな思いが伝わり、聴いていても面白かった。
「僕の夢は、プロ野球選手になることです」
…という男の子が、2人いた。
ひとりは「大好きな阪神タイガーズに入って活躍したいです」
もうひとりは「巨人に入って、坂本のような選手になりたいです」
と、それぞれの希望を述べる。
後からモミィの話を聞くと、
「阪神ファンの〇〇クンは、ボールを落としてばかりしてるねんで」
「巨人ファンの〇〇クンは、空振りばっかりしてるねんで」
と言っていたけど、まさかね。笑わせるためのギャグやろ。
サッカー選手になりたい、という男子も2人いた。
2人とも、メッシのような選手になりたい、と言った。
メッシが、子供たちの間でも大人気なことがわかりますね。
面白いのは、野球やサッカーの選手になりたいその理由が…
全員、口をそろえるかのように、
「有名な選手になったらお金がたくさんもらえます。
僕はお金をたくさんもらって、大きな家を建てて住みます」
あるいは、
「お金をたくさんもらって、みんなで海外旅行に行きたいです」
などと「夢」を語り、それでお父さんやお母さんを喜ばせたい…
というパターンの抱負が多かった。
つまり、有名スポーツ選手になって大金を稼ぐのが夢であると。
そのほかにも、
「今、一番やりたいことは勉強です」という子も沢山いた。
ほう、えらいなぁ、感心感心…と思いながら聞いていると、
「勉強していい学校、いい会社に入って、お金をたくさんもらい…」
と続いてゆくのである。あぁ、またお金!
中には「市議会議員になり、それから府議会議員になり、
それから国会議員になり、最後は総理大臣になりたいです」
と言う子もいました。これを“深謀遠慮”というのでしょうか。
これには、時間もお金も、ものすごくかかりそうですけどね。
モミィの同級生が総理大臣になったら、凄いことですよ~。
総理大臣とまではいかないが、公務員志望の子も多かった。
僕も公務員だったけど、昔は子供のなりたい職業には入っていなかった。
これも世情を反映してか、安定した職業を志向する子供が増えたのですね。
とにかく将来はお金を沢山持つ身になりたい、という子が多かった。
別に今も困窮しているわけでなく、満ち足りていると思うんだけど。
他には、学校の先生になりたい、パティシエになりたい、
ケーキ屋さんになりたい、歌手になりたい…という児童たちも。
また、看護師さんやお医者さんになりたい、という子も何人かいました。
モミィもそのうちの一人で、この発表の場で、
自分はナイチンゲールの伝記「クリミアの天使」
という本を読んで、とても感動したので、
人々の命を助けるために、お医者さんになりたい…
英語を話せるようになり、外国人の患者さんも治療したい…
…というようなことを、読み上げていました。
モミィがお医者さんになれたらいいなぁ、
と、僕たち夫婦も思っています。
妻の兄が外科医で、甥の中にも現在2人の医師がいるので、
妻も、まぁ、もちろんモミィの自由意志は尊重するけれど、
できたらお医者さんになってほしいね、と言っています。
もっとも、これには猛烈な勉強が必要でしょうし、
それこそ沢山のお金も必要でしょうけどね…(ためいき)
* 過去ブログ参考
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