あのね、すばる。
サンタはいるんだよ。いるの。
いるって、思うことが大事なの。
プレゼントはクリスマスプレゼントじゃなかったけど。
だーやす君が、遅れに遅れたプレゼントを君に。
その日を選んで託してくれた気持ちは。
サンタからの贈り物だと、思えるんだけどな。
私にも、サンタは来たよ。
「物」じゃなくて、形には残らなくて。
消えて行ってしまう、「夢」だtったけど。
父と母が。二人で、夢に出てきたの。
『京都』に行きたい、って母が。
それを父に言い出せなくて。
かといって、私から言ってもらうのもシャクに障るらしくて。
なんだか、ずっとすね気味にしてて。
お母さん。
もう、どこへだってお父さんと行けるのに。
そう言いかけて。
(言ったのかな?思っただけかな?)
目が覚めた。
逢いたくて。
でももう逢えなくて。
それでも逢いたかった私に。
サンタが見せてくれた夢。
すばる。
君は、笑う?
逢いたいと思う気持ちが見せた夢やん、って。
サンタ関係ないやん、って。
でもね、あのね。
誰かを思う気持ちが強かったら。
その人は、その誰かのサンタになれる、
そう思ってるの、私。
私の夢は、私の願望が見せた夢だけど。
きっと父と母も。
私に逢いたかったに違いないんだ、って思っていたいの。
すばる。
君を想う人は、君が思ってるよりはるかに多いと思うから。
目には見えないけど。
きっとたくさんのサンタが、君のもとに来たはずだわ。
それに。
君だって。
どこかの誰かのサンタに。
・・・・・・・・・・・・なった、んでしょ?(笑)