先の自民党総裁選は石破、岸田候補が菅候補に惨敗した。派閥もなく総裁選挑戦の実績もなく7年8か月の長きにわたって安倍政権を支えていた菅義偉官房長官の圧勝だった。石破茂は己の派閥水月会会長を22日辞任した。水月会はそもそも石破を総理にと立ち上げた派閥だ。2008年の総裁選に初挑戦するも敗退、2020年まで12年間4回全て敗れたが今回は完膚なきまでやられた。敗戦後も会長席に居座り、1年後に行われる総裁選に5度目の挑戦を狙っていた。反安倍マスゴミが唱える国民的人気があるなどとの口車に乗っていた石破。日本は大統領制ではなく議会制民主主義だ。相変わらず評論家気取り、党内で政権批判を繰り返し、野党、マスゴミを喜ばせていた石破は獅子身中の虫だった。お陰で石破派議員の「冷や飯食い」が続いた。古参の鴨下はいざ知らず、派内の幹部、特に若手の連中の不満を強まるばかり。今回の総裁選では早くから菅義偉首相優位の流れがつくられ、勝負は選挙前についていた。義理欠き、人情欠き、恥欠きの三欠きで自民党議員から見放された石破。これも自業自得、己のまいた種だ。結果『石破だけは総裁にするな』との空気が党内に充満していた。不利とみた石破派幹部には出馬見送り論が強かったが、石破は「自分が自分でなくなる」と押し切った。石破が獲得した国会議員票は、2012年総裁選の決戦投票で得た89票が最高、18年73票、今回は26票と尻窄み、自民党議員の支持がなければ次期総裁選への展望は開けない。人気があると自信満々だった地方票でも菅首相に水をあけられ、マスゴミに煽られた大いなる勘違いだったのが判明した。派閥幹部から、ここで一旦身を引くべきだと諭され、けじめをつけざるを得ないと判断した結果、会長辞任を決意したようだ。22日の派閥臨時総会では「菅政権を全力で支える」と政権批判の封印を宣言。今後はこれまでの「党内野党」から菅政権を支える「主流派」へ180度転換するかは不透明。ラジオ番組で次期総裁選出馬を目指すかを問われた石破「菅政権が9月にできたばかりだ。そんなときに私はやりますというのは非常識だ」だと語気を強めたが、事実は再度総裁候補として「復活」できる可能性はゼロに等しい。菅首相後は次世代に引継がれるのが当然だろう。石破には孫子の兵法『彼を知り己を知れば百戦して殆うからず』が欠如していた。。写真は葉山海岸でヨガに勤しむ人達。