蜘蛛は円網の巣を張って糸に掛かった獲物を捕食して生きている。クモが己の張った糸に絡んでダルマさん状態になる事はない。物の本によると縦糸と巣の中心部には粘球がない、粘球があるのは横糸だけだそうだ。クモが巣の上を自由に動き回れるのは縦糸を利用しているのと、足に脂を分泌しているので付かないのだいう。足を洗剤で洗ってしまうと糸にくっついて動きがとれぬ。東京都知事猪瀬直樹の旦那、オノレの口から吐き出す、ウソを交えた苦しい言い訳の糸に絡まって段々動きが鈍くなって来た。クモじゃないから足裏にサラダオイルを塗る訳にもいかぬ。ひまし油は下剤だから飲んだらエライことになる。猪瀬が徳洲会からせしめた5000万円は借金ではなく副知事時代に徳洲会に対する許認可、医療補助などの便宜供与と今後知事に当選した暁にも許認可、病院、施設などの補助に尽力を期待して事前、事後の供与だった、とすれば判り易い構図だ。これはヤバイと気付き、日替わり言い訳をしているから信用出来なくなる。徳田虎雄は借金であれば希望通り1億5000万円すんなり貸せば済む話しだ。選挙資金として1億5000万円の提供依頼だった、額が多すぎるので毅に命令して5000万円に値切らせた。そもそも裏金だ、借用証など当初からなかった。あったとしても簡単な領収証だった、とすれば単純明快だ。徳洲会内部のお家騒動の結果、解雇された得能克行元幹部が地検特捜部に82ページに亘るメモを提供した為、徳田毅候補の衆院選挙違反事件の徳洲会に対する手入れが始まり、猪瀬知事への5000万円が明るみに出てしまった。本来世間に出る筈がない裏ガネの話だった。猪瀬にしてみれば"藪から棒”だ、周章狼狽するのも無理からぬ。道路公団問題などで攻めるのが得意だった猪瀬、守るのが如何に難しいか、骨身にこたえたようだ。『借用証と5000万円の使途』についての猪瀬の言い訳を並べると①22日PM1時「選挙資金という形で、応援して貰うことになった」「借用して返済したことも記載されている」②同日PM3時「選挙の資金ではありません。個人の借り入れとしてお借りした」「借用証があるかないか確認しないと判らぬ」③23日「借用証は存在した。徳田毅さんの前で書いて渡した」④26日「選挙後の生活とか、先のことが全く見えなかったので、個人的に金を借りる気になった」「貸金庫にあることが確認されたので、公開することにした。本物かどうかは信用して頂くしかありません」と言い訳が二転三転している。彼が借用証の現物として記者会見でかざした”本物の借用証”は利息、返済期限、押印もなくただ、猪瀬直樹と住所のサインだけだった。パソコンで一寸叩けば容易に作れる代物、世間一般ではとても通用しない。もがけばもがくほどオノレの糸に絡む猪瀬サン、明日から都議会が始まる、乞うご期待。オリンピックの五輪の一輪が1000万円だったとすると五輪は〆て5000万円也。