やりそうなのがやりそうな事をしたお話である。ことの起こりは、埼玉県教職員組合主催で『国際女性デー』10日に埼玉で開催される集会で、『さいたさいたセシウムがさいた』と題して米国出身の詩人アサー・ビナーが講演する計画が判明したことによる。この演題と副題”3・11後の安心をどうつくり出すか”の発案は彼の意向だったいう。参加を呼び掛ける告知ビラを配布した。これを見てインターネットの掲示板に苦情や批判が殺到した。その為、慌てて表題だけは変更を決めたが、ビラの回収は不可能だという。講演は予定通り行うというが中身が変わるか、そのままかは判らない。「被災者の気持ちを逆撫でする言動だ・・」「こんな表題を何とも感じないで教師が教壇に立っているのか」など相次いだようだ。兎角、問題の多い教組だ。だから皮肉られて凶祖は狂養と痴性溢れるなどと揶揄される。放射能の被害で住み慣れた故郷を離れたり、親子別居生活を余儀なくされている、被害者の多数が帰郷のメドすら立たない状態だ。マトモな神経な持ち主なら、これは拙いから変更するよう演者に助言するのが『人の道』だろう、苦情があってからでは手遅れだ。セシウム絡みでは、昨年8月4日午前9時55分から名古屋の東海テレビが放送した『ぴーかんテレビ』内で起きた事故があった。岩手県産の『ひとめぼれ』10キロが当たる視聴者プレゼントの当選者を発表する画面中、当選者3人の住所、氏名が記載されるはずの欄に、”怪しいお米 セシウムさん を2個、汚染されたお米 セシウムさん” と書いた悪ふざけした告知テロップが放送されてしまった。これで東海テレビは謝罪したが抗議が殺到、岩手県からもやられた。これでこの番組は打ち切りになった。笑い話で済む話と済まない話があるのさえ判らなくなったようだ。昔大宅壮一が日本テレビの『何でもやりましょう』の番組を評して、テレビは『一億総白痴化』するといった。どうも当たっていたのだろうか。『犬も歩けばバカに当たる』