丹羽中国大使が6月7日付の英紙フィナンシャル・タイムズとのインタービューで東京都の尖閣諸島購入計画について、「実行されれば、日中関係に重大な危機をもたらすことになる。私たちはこれまでの数十年間の努力を無にすることは容認出来ない」と述べた。これに対して外務省は丹羽氏に「政府の立場とは異なる」と口頭注意した。一方、自民党など野党は丹羽氏を召還した上で更迭するように求めて、これまた大騒ぎ。各マスコミも丹羽大使を袋叩きした様は正に太鼓だ。国賊扱いされ、中国を利するものだと四面楚歌だ。党の綱領がなく、大黒柱がない、空気みたいにあやふやな世論に迎合するのがお得意の民主党バルーン・ノダイコ政府は丹羽大使を更迭した。後任に西宮大使を任命、9月11日就任して、赴任準備中の13日自宅付近で倒れ16日に死去するというハプニング。政府は当初、東京都の購入を容認するような素振りをしていたが、東京都が買えば石原都知事が船溜りなどの工作物を設置して中国を刺激するからこれを防ぐ為には国有化して手を付けず現状維持していれば万事穏便にけりがつくと、ノンキな入れ智慧したのがいるのだろう。首相以下小児閣僚のお粗末で思慮分別がないのが、またまた露呈した。国有化してからは丹羽大使の予言通り、中国政府お得意のマッチ・ポンプ連日のデモに悪党が便乗して大使館に投石したり、領事館を破壊して、日本企業は放火、略奪され、散歩中の日本人は殴られたりしたが、中国政府は原因は日本にある保障はしない、自業自得だとけんもほろろだ。その後も尖閣に連日監視船が押しかけ、日本の巡視船が連日奮闘中だ。馬鹿な政府のため末端が苦労する。今度は台湾漁船60隻が中国に煎餅を売って儲けている会社が漁民にカネを払って尖閣に押し掛けさせた。これに日本の巡視船が警告、放水。そこへ台湾の巡視船が割って入り漁船保護だと放水合戦をして引き上げた。連日の攻防戦を展開している。その後の結果を見れば丹羽大使の予言がピタリと当たったことになる。国賊呼ばわりされてクビになった丹羽氏は伊藤忠会長まで勤めた経歴の持ち主だ、総合商社は朝日、毎日などの新聞マスコミとは比較にならぬ程の情報網を持っている、そこらの阿呆とは違う。丹羽氏は小児ヨチヨチ民主党内閣に助言をしたが聞く耳持たぬ、態度だったのではないか。外務省は民間人大使には非協力的で役人根性丸出しだ。また外相玄葉の青二才だ。経験不足で予想も警告も理解出来ず、拱手傍観だったのが真相だろう。そこで英紙フィナンシャル・タイムズに間接的に警告を発したのだろうが、マスコミ・スズメバチの巣を突いたような騒ぎになって丹羽氏は刺されてしまった。丹羽氏は馬鹿になって見て見ぬふりが出来なかったのだろう。ヒガンバナは白花の方が開花は早い。