草加市議・佐藤のりかず公式ブログ

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【動画】速報、45秒でわかる!草加市の予算編成2025

2025年02月13日 | 市政・議会・活動など

草加市議会2月定例会が、昨日2月12日に告示されました。新年度予算案を確認したところ…

 

 

 

草加市は2025年度の予算編成方針で、財源が大幅に減る見通しから、市役所全部局に予算15%の削減を要請。市役所自身が「通常の感覚では不可能と思われる」と指摘するほどの目標値であり、全庁に衝撃が走りました。

その結果、予算削減に必死になった各課では、草加市の仕事を受けている民間委託事業者に、前年度比50%近い予算カット調査をおこなっていた事実などが明らかとなりました。

行政による民間企業への「買いたたき」や「ダンピング」が疑われる深刻な行為です。

 

しかし、フタを開けてみると…

2025年度予算案は一般会計の歳入総額が前年度比2.4%増の約917億円に!
減るどころか、過去最高額を更新しました。

「お金増えてよかったね!」では終わりません。

15%削減方針は何だったのでしょうか?

このままでは、市役所内で予算方針に「従う必要ないじゃん!」化現象の広がりが懸念されます。まさに、財政当局がオオカミ少年になりかねません。
さらに、大幅な予算カット調査などによる民間企業との信頼崩壊が危ぶまれます。

このままでいいのでしょうか?草加市

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草加市 事業総点検-廃止・拡大事業と今後の課題-

2025年02月03日 | 市政・議会・活動など

草加市議会議員の佐藤憲和は、草加市議会12月定例会において、草加市の政策形成及び財政等について質問を行いました。そのうち事業総点検に関わる部分をまとめました。

 

1. 事業総点検における廃止事業

質問

  • 今年度実施された事業総点検「廃止事業」とされた事業、現状での予算規模、すでに廃止予定であった事業は?

答弁要旨

  • 今回の事業総点検で「委託料」「負担金、補助及び交付金」「扶助費」の3つの予算費目を対象に708の事業内容を評価
  • その結果、33の個別事業が「事業廃止・事業終了」と評価された
  • これらの事業の予算規模は、今年3月の点検作業時点の計画額で約8,000万円
  • すでに廃止予定であった主な事業は、新里防災広場拡張用地整備事業、児童発達支援センター運営管理事業など(下資料参照)

 

2. 事業規模拡大とされた事業

質問

  • 事業規模拡大とされた事業、現状での予算規模は?

答弁要旨

  • 「事業拡大」と評価された事業の予算規模は、同じく3月時点の計画額で約82億円
  • これらの事業は法定受託事務ではない
  • 主なものは、ふるさと納税推進事業、障害者相談支援事業、産婦健康診査等事業、水路清掃等管理事業など(下資料参照)
  • これらの事業は、歳入増加につながるものや、福祉・保健分野に関するものが中心

 

3. 事業総点検結果の反映

質問

  • 事業総点検の結果が今後の政策形成や予算編成にどのように反映されるのか?具体的なプロセスや指標は?

答弁要旨

  • 今回の事業総点検で、特に「要改善」と評価された222の個別事業について、次年度予算での改善に向けた検討・調整を行った
  • 8月と10月には、各部局室で事業の見直し検討と課題整理を行い、次年度の予算編成作業と並行して検討を継続
  • 今後のプロセスは、早期に見直しが見込まれるものがある一方で、上位計画との整合や関係団体との調整、市としての方針決定が必要なものもある
  • そのため、実施スケジュールを令和7年度当初、令和7年度中、令和8年度以降の3段階に分け、具体的な見直しに向けた検討を進めていく予定

 

4. 事業総点検の今後

質問

  • 事業総点検は継続的に実施するのか?今回限りなのか?今後の議論の考えについて

答弁要旨

  • 今回の事業総点検は個別事業単位で実施し、より詳細に事業の特徴を把握できた
  • 今後の実施は、今回の成果を踏まえ、より一層の精査を念頭に置き予算編成作業を進めるとともに、対象とならなかった費目への対応も含め、行政評価や予算編成の整理統合を視野に検討を進める


5. 政策形成・財政運営における手段と目的の逆転

質問

  • 草加市をこういうまちにしたいとの方針があり、その施策を展開するための財政議論を深めていくことが重要に感じる。最小の経費で最大の効果を目指す根底には、住民の福祉増進がある。まちづくりの目標に向かって施策を展開する過程の中で、最小の経費で最大の効果を目指すべきである。しかし、今の草加市の政策形成や財政運営において、手段と目的が逆転しているように感じるが、市の考えは?

答弁

  • 行政運営の基本は、あるべきまちの将来像に向けた計画的な事務事業の推進であり、将来への希望が持てるよう取り組んでいくことが重要と考えている。このため、第四次草加市総合振興計画に基づく施策を推進するとともに、教育・福祉・子育て支援をはじめとした市民生活を支える行政サービスを継続的・安定的に提供していく必要がある。そのため、財政運営のみならず、政策形成の一環として、事業総点検を通じて各事業を見つめ直し、それぞれの課題や改善の必要性について、各部局室において検証している。

 

6. 財政再建と市民サービスのバランス

質問

  • 財政再建と市民サービスのバランスをどこに置くかが、まさに首長の重要な役割であり、手腕が問われる。目先の財政難を乗り越えるという、いわば「財政削減」を唯一の指標とするような定量的評価から捉えれば、今の政策形成や財政運営は正解なのかもしれない。しかし、このまちで暮らしている市民や地域経済、長期的なまちづくりの視点から捉えたらどのようになるか。このまちに住みたい・住み続けたいと思えるだろうか。地域経済の発展の芽は広がっていくだろうか。急激にそのバランスが崩れていっている。目先の財政難を乗り越えるという視点と長期的なまちづくりの視点について、どのようにバランスを取っていくのか市長の見解を伺う。

答弁

  • 今後は、公民連携の強化・推進とともに、草加に息づく人・場所・施設・つながりなどの既存の資源・財産を活用し、その価値を最大化させる取組などを進めていくことで、市民の皆様に「このまちに住み続けたい」、「このまちで子どもを育てたい」と思っていただけるよう、長期的なまちづくりの視点に立ちながら、財政再建と市民サービスのバランスの取れた市政運営を進めてまいりたいと考えている。

 

 

今回の質問を通して、草加市の財政状況と今後の事業展開における課題を浮き彫りにしました。廃止事業、拡大事業、そして継続事業の内容から、市の重点施策が見えてきます。しかし、財政再建と市民サービスのバランス、手段と目的の逆転など、重要な課題も浮き彫りになりました。山積する課題解決には、市民との対話や情報公開が不可欠です。事業総点検後の草加市の次の一手に注目していきたいと思います。

 

【資料:事業総点検】

■事業廃止と評価された事業

  • 新里防災広場拡張用地整備事業(整備完了)
  • 企業立地促進奨励金事業(県補助を活用し、既存企業への補助のみに)
  • おくのほそ道草加松原国際俳句大会・俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会
  • 社会福祉活動センター管理運営委託(利用形態見直しや廃止含め検討)
  • 高年者日常生活用具給付(火災警報器等の給付)
  • 高年者及び障害者住宅改善整備資金融資
  • 草加市金婚式事業助成金交付
  • 居宅改善整備補助等事業(利用者がなく他制度活用が可能であり廃止検討)
  • 広報そうか特集号事業(デジタル活用等の検討、特集号の廃止検討)
  • 児童発達支援センター運営管理事業
  • 消費者啓発事業
  • 施設維持管理・運営事業(モニュメント噴水)
  • 奥日光自然の家管理運営事業(施設廃止を含め検討)

 

■事業拡大と評価された事業

  • 電子申請システム
  • 統合認証システム(PCセキュリティ強化)
  • 職員採用試験事務
  • ふるさと納税推進事業
  • 市民参画型障がい者社会参加促進等創発事業
  • 産婦健康診査等事業
  • 妊婦健康診査事業
  • 民間保育所等運営事業
  • 排水施設維持管理事業
  • 公共下水道事業会計繰出金(雨水整備分)
  • 水路清掃等管理事業
  • 子ども読書活動推進事業
  • 障がい者入浴サービス事業 ※中長期的に検討
  • 障害者相談支援事業 ※中長期的に検討
  • 後期高齢者医療関係4事業 ※全て中長期的に検討

 

・関連記事:「草加市、50%近い予算カット調査で地域企業が悲鳴(2025年02月03日)」

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下水緊急放流の現地調査【八潮市の道路陥没事故】

2025年02月01日 | 市政・議会・活動など

2月1日(土)に、春日部中継ポンプ場の下水の緊急放流現場から新方川(にいがたがわ)を自転車で現地調査しました。

【写真1】

ここが下水を緊急放流している春日部中継ポンプ場です。対応にあたられていた職員さんとやり取りさせて頂きました。休日返上で対応にあたられている関係者の方々に感謝です。

【写真2】

緊急放流の現場です。春日部中継ポンプ場では通常時も簡易処理しているため、緊急放流された下水も固形物はなく濁った水状でした。水路に到着する手前から、周囲に臭気が漂っていました。

【写真3】

放流している所から少し下流。水面に出てくる草等は見えるが、水中は全く見えなかった。強い臭気が続く。

【写真4】

新方川との合流地点。写真手前が上流、奥が下流です。

分かりにくいですが、写真中央の左側から水路の水が合流しています。上流側は水中も見える程度の濁り具合でした。上流沿いも走ってみましたが、上流と下流では濁り具合の違いが目視でも確認できました。水路ほどではありませんが、新方川下流側も臭気を感じました。新方川は越谷で中川に合流します。

下水の緊急放流は、八潮市の道路崩落事故に伴う対応で、人命救助を優先し、私たち下水道下流域の草加市や八潮市民等のリスク軽減となる一方、放流地域の住民や環境に影響を及ぼす緊急対応策です。

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【速報】草加市保育園2025年度入園の申込者数大幅増!待機児深刻化、獨協駅西側エリア対策急務

2025年01月31日 | 市政・議会・活動など

草加市の保育園等の2025年度入園申請状況について、速報をまとめました。

 

■1次選考の申込み

草加市によると、2025年4月入園の1次選考(一斉申し込み)の申込者数は1344人で、前年度より84人増加したとのことです。

直近3年間の申込者数は以下の通りです。

  • 2023年4月入園:1239人
  • 2024年4月入園:1260人(+21人)
  • 2025年4月入園:1344人(+84人)

 

■ 2次選考

  • 現在、2月10日までの日程で2次選考の申し込みが行われています。
  • 1次選考で申込みを取り下げた家庭や、1次選考後に空きが出た場合に利用調整が行われます。

 

■1次選考後の空き状況

草加市内保育園などの2025年4月入園について、1次選考後の空き状況が公表されました。とくに1歳児クラスと3歳児クラスが厳しい状況となっています。

【空き状況】

  • 0歳児:(空き)私立6園と地域型14園、認定こども園1園空きあり
  • 1歳児:認定こども園1園(2人)のみ空きあり、他は空き無し
  • 2歳児:公立分園1園と私立2園、地域型4園で空きあり
  • 3歳児:認定こども園1園(7人)のみ空きあり、他は空き無し
  • 4歳児:公立12園と私立6園、認定こども園1園で空きあり
  • 5歳児:公立15園と私立7園、認定こども園2園で空きあり

詳細については 、草加市役所ホームページ【令和7年度4月1次入園選考後保育所等空き状況一覧】でご確認ください。

 

■獨協大学前駅西側エリアの待機深刻化

  • 待機状況が深刻な獨協大学前駅西側エリアでは、新年度から地域型保育施設を2カ所増設し、0歳から2歳児の受入れ枠を38人分増やします。
  • さかえ保育園の0歳児クラスを停止し、3歳児クラス以上の枠を広げることで、地域全体の受入れ枠を広げる対応も行います。
  • しかし、新年度入園申請は対策枠を上回る状況で、さらなる対策が必要です。


■1月1日の待機総数は891人

  • 2025年1月1日時点の保留児童数(待機児童総数)は891人で、前月より55人増加し、前年同月比で78人増加しています。
  • 2024年度の保留児童数は前年度を上回って推移しており、待機状況が深刻化しています。

 

※注意事項

  • 詳細は必ず草加市役所ホームページでご確認ください。
  • 空き状況は変動する可能性があります。
  • この情報が、草加市で保育園をお探しの方のお役に立てれば幸いです。

 

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中川流域の汚水量を試算、一人ひとりの協力が被害拡大防止に!八潮市道路陥没事故による下水道使用制限

2025年01月31日 | 市政・議会・活動など

八潮市内で道路陥没事故に伴い、中川流域下水道エリア内の12市町で下水道の使用制限が出ています。救助活動が難航しており、下水道の復旧まで時間を要することが見込まれます。中川流域下水道の汚水量などの状況について試算してみました。(あくまでイメージしやすいように試算した大まかな数値です)

 

①流域全体の汚水量

  • 汚水を処理する中川水循環センターへの計画流入水量(※1)は年間1億6868万9130㎥です
  • 15市町から1日平均46万2162㎥/日(学校プール1541杯相当(※2))の汚水が流入している計算になります

 

②下水制限エリアの汚水量

  • 下水道使用制限の対象12市町は、計画汚水量の約84.9%を占めています(※3)
  • その割合と①から算出すると、制限区域から出る汚水量は1日平均39万2838㎥/日 (学校プール1309杯相当)にもなります
  • 大まかな計算ですが、それだけの汚水が行き場を失い次々と溜まり続けています

 

③草加市の汚水量

  • 草加市の汚水量は、中川流域下水道全体の17.3%を占めています
  • 草加市内からは毎日、学校プール226杯の汚水が出ていることになります
  • 例えば、草加市民1世帯が1回洗濯機を控えると学校プール42杯分、お風呂の湯舟を1回控えると学校プール85杯もの節水になります(※4)

 

 

埼玉県などが、春日部中継ポンプ場から汚水を川に放流、バキュームカーで周辺マンホールから汲み取るなどの緊急対応に尽力されていますが、上記の制限区域内から出る汚水量には遠く及ばない状況です。

一人ひとりが少しでも下水道の使用を控えることで、被害拡大や汚水溢水のリスクを減らすことができます。

洗濯機の使用回数や洗濯物の量を減らす、シャワーを出しっぱなしにしないなど、できる範囲で協力し合いましょう。

 

  • (※1)埼玉県下水道公社「令和6年度事業計画」における令和6年度の計画流入水量をもとに算出
  • (※2)学校プール1杯を約300㎥で算出
  • (※3)中川流域別下水道整備総合計画の計画汚水量をもとに算出
  • (※4)洗濯機1回100L、お風呂200L、令和7年1月1日住民基本台帳の世帯数12万6968世帯から算出

 

【関連記事】

・八潮市の道路陥没事故、なぜ広範囲に下水使用制限?(2025年01月29日)

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