8月22日に、花栗南児童クラブと松原第二児童クラブを視察しました。
[1]異年齢交流による花栗南児童クラブ
花栗南児童クラブでは今年度から、1年生から5年生までの同じクラスで生活する異年齢集団(異年齢交流)が復活しました。その様子を伺ってきました。
視察した時はちょうど勉強の時間で、年下の子の勉強を年上の子が丁寧に教えていました。みんなに「いろんな学年で一緒に過ごしてみてどう?去年と違う?」と質問したところ、「友達が増えた」「楽しい」など教えてくれました。対応してくださった支援員さんからも「これが学童だよね」「子どもたちの成長が見える」などのお話しを伺いました。
↑花栗南児童クラブの新しい専用施設
草加市の児童クラブは元々、全学年が同じクラスで生活していました。しかし、待機児童の増加により待機児童対策として第2児童クラブが運営されるようになったことで、低学年は本来の常設児童クラブに入室し、選考に落ちた年上の子たちは第2児童クラブに入室する流れがほとんどの児童クラブで常態化しています。
市内で最も待機が深刻だった花栗南児童クラブも同様で、うちの息子も2年生に進級する時にまさかの待機児童となりました。父母会や地域の方々と一緒に要望運動を広げ、ついに2021年度に校庭内に新しい専用施設を増設することができました。
増設後は、元々あった専用施設を常設児童クラブ(社会福祉協議会運営)として運営し、新施設は待機対策である第2児童クラブとしてシルバー人材センターが運営していました。(下表参照)
その後、草加市が社会福祉協議会やシルバー人材センターと様々な協議を重ねた結果、2023年度から専用施設2棟とも社会福祉協議会が一括して運営する方法に切り替わりました。なお、シルバー人材センターのスタッフは派遣として加わります。常設クラブが4クラスになったことで、1年生から5年生が同じクラスで過ごす異年齢の交流が復活しました。
ただし、入室希望がさらに増加して4クラス体制では追い付かず、校舎内の教室1室を借りて5クラス目(シルバー運営による第2児童クラブ)を設置したため、6年生まで含めた全学年による異年齢集団の復活はもう少し先になりそうです。
年齢別で運営する良さもありますが、1年生から6年生までが兄弟のような存在として異年齢の関わりのなかでお互いに成長していく児童クラブの良さをあらためて実感しました。
〈花栗南児童クラブの動向〉
※2022年度は年度当初人数が定員を上回っていますが、市が「登録児童全員が毎日登室するものでない」との判断から定員を弾力化し受け入れたことによるもの。
[2]松原第二児童クラブはミラトンで運営
次に、松原児童青少年交流センターmiraton(ミラトン)で運営されている松原第2児童クラブを視察しました。
松原団地の再開発により松原小学校の児童生徒が増加し、松原児童クラブでも今年4月からミラトン内での第2児童クラブ運営がスタートしました。※運営スタートまでの経緯はコチラ【松原児童クラブの待機児童が回避されました!草加市(2023年3月13日付記事)】
松原第2児童クラブは、ミラトンを運営している日本保育サービスが一体で運営しています。草加市の委託・指定管理による児童クラブにおいて、社会福祉協議会とシルバー人材センター以外の事業者にお願いする初めてのケースでもあります。当事者である保護者や児童クラブ関係者の方からは、「株式会社運営が心配」「待機児童が生じないよう対応してくれてありがたい」「どこが運営するかより保育の質が重要」など、さまざまな考え方からのご意見が寄せられていました。これまでと異なる事業者の運営が始まるにあたり、その状況を確認してきました。
↑ミラトン内にある松原第2児童クラブ
これからも、現場で見える実態から市政をかえていきます!