草加市議・佐藤のりかず公式ブログ

次世代への責任。
草加の「知りたい」が分かるブログを目指します

市立病院の財務状況が悪化 産婦人科の早期再開・経営改善まったなし

2019年06月24日 | 市政・議会・活動など
6月議会で、草加市立病院の経営改善に向けた取り組み状況と今後の見通しを河野病院事業管理者に質問しました。

一般的に、病院の運転資金として必要な現金は「月の支払額×2倍」とされます。
草加市立病院の場合は「(月の支払額:約10億円)×2倍=20億円」で、約20億円の現金が運転資金として必要となります。
しかし、市立病院が実際に保有している現金は約14億円です。

さらに、その14億円を紐解くと…
今年度、市から市立病院への「繰入金」を18億円予定していますが、うち12億円を5月までに繰り入れました。
市立病院は、その12億円に、手持ち資金2億円を足した14億円でやりくりしています。
自転車操業のような状況です。




また、市立病院の年度末資金残高は、2015年度末の16.6億円から、今年度末には2.8億円まで減少する見込みです。




市立病院によると、財政悪化の要因は、
①高度医療にともなう抗がん剤や高額な材料費が、収益増加を上回っていること、
②産科休止・婦人科縮小による影響(年6億5千万円程度)などです。


河野事業管理者は、これら財務状況を踏まえて「大変厳しい状況にある財務状況を改善するには、安心安全な医療を提供し、市民の皆さんから信頼をいただくことが必要である」との基本的な認識を示しました。
その上で、病院の自助努力として「第三者機関である(公財)日本医療評価機構による病院機能評価」を受けるなかで、「病院内のマニュアルの見直しや他職種間の連携の強化、職員の意識向上」を図り、「医療や業務の質や、経営の改善につながるものと考えている」と説明しました。
また、経営上の要である医事課の機能を強化することや、閉鎖中である4階西病棟(31床)の早期再開、がん診療の強化などを進め、「病院の機能の改善と同時に、経営の改善を図りたい」との見解を示しました。

産婦人科の早期再開や経営改善が待ったなしです。
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維新・小森議員に対する「糾弾決議」採択-討論全文

2019年06月20日 | 市政・議会・活動など
本日6月20日の草加市議会本会議で、「小森重紀議員に対する糾弾決議」が全会一致で採択されました。
日本共産党市議団を代表して賛成討論をおこないました。
以下、討論の全文です。


日本共産党を代表して、議第5号議案「小森重紀議員に対する糾弾決議」に、賛成の立場から討論します。

日本維新の会公認の小森重紀・議員が、2018年度に支給された政務活動費25万円(改選後5ヵ月分)の「収支報告書」を、条例で規定されている4月末日の期限までに提出しませんでした。それにより、草加市長から、小森議員に対して全額の返還請求が通知される事態となりました。
決議で指摘されているとおり、政務活動費については、不正支出などの問題が報じられることはありますが、その前提となる「収支報告書」すら提出しない事態は全国的にも例がありません。

これまで草加市議会では、政務活動費のホームページ公開や、マニュアルを作成し「按分(あんぶん)規定」を取り入れるなどの議会改革に取り組んできました。政務活動費の取り扱いについても、2001年度から制度ができて以降、18年の間、このようなことがなく、それぞれが責任を果たすべく対応してきたところです。
小森議員が起こした今回の問題は、市民の信託に応えるべく進めてきた議会改革と情報公開の流れに逆行する行為であり、市議会の信頼を大きく失墜させるものです。
また、小森議員は条例を制定する議決機関の一員でありながら、自らを対象とする条例に「選挙の応援が忙しかった」「準備が遅れた」「認識不足」等の理由で、違反を合理化することは許されません。市議会として厳格に対処するのは当然であり、市民に対する責任です。

<交渉会での弁明について>
市議会正副議長、各会派団長が集まる交渉会が6月10日におこなわれ、小森議員からの弁明を受けました。その要点について次の通りです。
・ご迷惑をおかけして申し訳なかった。1年生議員で、よく分かっていないことを土台に話させていただく。
・4月は、統一地方選挙の手伝いにフルで駆り出された。特に4月後半、川口の市議選が担当だったので時間を取られてしまった。手伝いに行った候補者は落ちてしまい(落選)、その事務所の片づけがあり、自分の気持ちも落ち込んでしまった。
・(政務活動費の)見つからなかった領収書も4月23日には見つかっていた。4月25日の(議会事務局からの)連絡も気づかず、30日には(市役所に)来たが、役所は閉まっていた。締切日の認識の甘さでみなさんに迷惑をかけた。
・(他の無所属議員は)忙しそうで相談を遠慮してしまった。事務局も忙しいようなので遠慮して相談できなかった。他会派の先輩議員に甘えさせていただける下地をつくって再発防止に努めさせていただきたい。
との内容です。これらを踏まえ主な問題点を指摘していきます。

①提出期限について
草加市議会では、「収支報告書」の提出期限を、条例により4月末日までと定めています。議会事務局が、小森議員に対して期限までに収支報告書(2018年度分)を提出するよう再三伝えていたにも関わらず提出しませんでした。
収支報告書を提出する責務は、議員個人が負うものです。「統一地方選挙の応援が忙しかった」などの言い訳が成り立つ余地はありません。

②事実を捻じ曲げる弁明について
 小森議員は、自身のホームページなどで「政務活動費の自主返納」を掲げ当選しました。ところが、当選後は政務活動費の交付を受けたうえ、政務活動費の不正支出、横領ともとられかねない「報告書の未提出」という前代未聞の事態を招いたものです。
さらに、小森議員は返還請求に応じたことをもって、自身のツイッターで「政務活動費については、今回1円も使わないことと致しました」と書き込みました。しかしながら実態は、政務活動費で次の項目支出していたことが、交渉会において明らかとなっています。
書籍「ドラえもん はじめての英語図鑑」、書籍「山崎通郡山宿 椿之本陣宿帳」、ゼンリン住宅地図、ノートパソコン、駐車場代、文房具、コピー用紙、コピー代、大津市(1泊2日)でおこなわれた研修会の研修費、宿泊費、交通費。
以上、11項目です。自身の都合の良いように事実を捻じ曲げる弁明に他なりません。

③公職選挙法について
収支報告書の提出期限が過ぎたため、5月1日以降に政務活動費の残額を返金する行為は、市への「寄付行為」に当たり、公職選挙法により罰せられます。
そのため、5月1日以降は、市長からの返還請求が出されない限り、政務活動費の返還すらできません。収支報告書の未提出とは、税金の横領と疑われても仕方ない行為とも言えます。
仮に、市役所の仕事を受注した事業者が、収支報告書などの提出を怠れば、事業者は指名停止などの厳しい対応がなされ、市議会において執行部の責任問題などが問われる重大問題です。議員だけが許されるなどあり得ません。
小森議員は、「手続きで迷惑を掛けたが、当初の公約を果たせることになるので、ほっとしている」(東京新聞5月22日付)とコメントしています。決して「ほっとしている」事態ではありません。市に税金を返さず、市長から返還請求され、その後返還したから「当初の公約を果たせる」との認識は、事の重大さをまったく理解していないあらわれです。
小森議員自身のホームページの言葉を借りれば「議員だけ甘い汁なんて絶対に許されない」です。

④公約について
小森議員のホームページでは、「身を切る改革」として「政務活動費の自主返納」が掲載されていました。確認できる限り今年5月15日まで掲載されていましたが、その後、削除されています。
5月24日に同ホームページで掲載された日本維新の会「埼玉県総支部より お詫びとご報告」では、「選挙公報で記載した内容と選挙中に行った街頭演説や個人演説会等で皆様にお話しした言葉が公約にあたる」とした上で、「そうした場で今回小森議員から『政務活動費の自主返納』という言葉を記載、発言はございませんでした」など論点のすり替えに終始し、問題の背景や事実関係を明らかにしようとしていません。
公約とは、政治家や政党が公衆に訴え約束したすべてのことであり、その約束一つひとつを実行することが政治家としての責任です。「お詫びとご報告」の見解は、「選挙期間中の発言」のみが公約であり、それ以外は公約ではないと読み取れる内容です。認識が厳しく問われます。

⑤公党としての責任について
小森議員は、「党の方針が、政活費の自主返納から議員報酬の一部返還に切り替わった」(東京新聞5月22日付)ことなどの影響で、収支報告書の準備が遅れたと弁解しています。党のせいだと言わんばかりの言い訳です。
党の方針云々ではなく、市民からの信託を得た市議会議員としての責任、市民との約束に対する責任についての視点が伺いしれないものです。
日本維新の会においては、公党として、小森議員を公認し市議会議員にした責任や今回の件に対する説明責任、本人が未提出の理由にあげた「党の方針の転換」に対する見解を市民に示す責任があります。

なお、政策が「政務活動費の自主返納」から「議員報酬の一部返還」「1割の報酬を受け取らない」との内容に切り替わったことについて、小森議員は「報酬の自主返納は、『公職選挙法に差しさわらない団体』に還元していきたい。その部分については、もう少し勉強させていただきたい」と6月10日の交渉会で説明していました。
そういうものは「返還」「受け取らない」とは言いませんし、公約自体が公職選挙法の寄付行為に抵触する行為です。公職選挙法や条例に対する認識が問われます。

⑥再発防止策について
冒頭でも触れましたが、小森議員は6月10日の交渉会で、再発防止について次のように述べています。
「(他の無所属議員は)忙しそうで相談を遠慮してしまった。事務局も忙しいようなので遠慮して相談できなかった。他会派の先輩議員に甘えさせていただける下地をつくって再発防止に努めさせていただきたい。」とのことです。
先輩議員に甘えられなかったから今回の問題が起きたとでも言うのでしょうか。
 
小森議員は、ホームページで「一部の特権階級を許さない」「不公平・腐敗の原因である、シガラミを根絶、覚悟の改革を進めていきます」と訴えています。
小森議員の態度こそ、まさに一部の特権階級だけ許してもらおうとする態度です。前代未聞の政務活動費「収支報告書」の未提出という条例違反を起こして、再発防止は「シガラミの根絶」どころか「先輩議員に甘えること」で、草加市議会での議会改革・情報公開の流れを「進める」どころか、大きく後退させるものです。開いた口がふさがりません。
小森議員は、決議が指摘しているとおり、自覚と責任感が欠如していると言わざるを得ません。

これら問題点を踏まえ、わが党は、議員辞職に値するものと考えます。
小森議員は、自らの責任において、速やかに記者会見などで市民への説明責任を果たし、自らの進退についても即刻、明らかにすべきです。

以上で、討論を終わります。
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弱視の早期発見へ!3歳児検診に検査機器導入

2019年06月19日 | 子育て・教育
草加市保健センターに、弱視の危険因子となる斜視などをスクリーニングする検査機器「スポットビジョンスクリーナー」が1台導入されました!

「弱視」は、早期発見により治療が可能とされます。一方、発見が6~8歳を迎えると治療が間に合わず、一生涯弱視となる恐れがあります。
とりわけ、治療可能な段階である「3歳児検診」が重要視されています。

息子が小学1年の健康診断で「弱視の疑い」と診断されたことをキッカケに、3歳児検診での検査機器の導入を2018年6月議会などで求めてきました。

保健センターによると、6月10日の3歳児検診で、導入された機器の検査を68人が受け、うち4人から近視や乱視などが見つかったとのことです。

※写真は、導入された「スポットビジョンスクリーナー」
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維新・小森市議 政活費でドラえもん書籍の購入を検討 報告書未提出で弁明

2019年06月10日 | 市政・議会・活動など
6月10日、市議会の交渉会(議長、副議長、各会派団長)が開催され、日本維新の会公認の小森重紀市議(1期目、無所属)から、政務活動費「収支報告書」未提出についての弁明と質疑応答をおこないました。
おもな内容は次の通りです。


小森市議の弁明要旨
・この度は、ご迷惑をおかけして申し訳なかった。
・1年生議員で、よく分かっていないことを土台に話させていただく。
・4月は統一地方選挙の手伝いにフルで駆り出される格好となった。
・特に4月後半、川口の市議選が(手伝いの)担当だったので時間を取られてしまった。
・手伝いに行った候補者は落ちてしまい(落選)、その事務所の片づけがあり、自分の気持ちも落ち込んでしまって…
・(政務活動費の)見つからなかった領収書も4月23日には見つかっていた。
・4月25日の(議会事務局からの)連絡も気づかず、30日には(市役所に)来たが、役所は閉まっていた。
・締切日の認識の甘さでみなさんに迷惑をかけた。
・(他の無所属議員は)忙しそうで相談を遠慮してしまった。
・事務局も忙しいようなので遠慮して相談できなかった。
・他会派の先輩議員に甘えさせていただける下地をつくって再発防止に努めさせていただきたい。



各団長からの質問と、小森市議の返答
(Qは各団長の質問、Aは小森議員の返答)

Q.あなたの仕事は何か?選挙屋なのか?自分の非を選挙のせいにするのはいかがか?
A.申し訳ない。

Q.(東京新聞の取材で、返還請求に応じたから「当初の公約をはたせた」と返答している点について)どういう認識か?
A.(選挙前に)私が書いたビラも公約として捉えられていたなら、その部分も含めて(公約を)果たさせていただけたと認識している。

Q.政務活動費や議員報酬の自主返納など小森議員が掲げた政策は、公職選挙法違反の寄付行為にあたる可能性がある。市民に対し正確な情報を出すべきでは?
A.報酬の自主返納は、「公職選挙法にあたらない団体」に還元していきたい。その部分については、もう少し勉強させていただきたい。

Q.税金をチェックする議員が、税金の収支報告書を提出しない事態は、どういうことだと考えているのか?
A.私の認識不足…

Q.小森議員が、本当は出そうとしていた政務活動費の内容は何だったのか?
A.1泊2日(大津市)で行われた議員の財政セミナー、ゼンリンの地図(本版)、コピー代、コピー用紙、ノートパソコン、駐車場領収書、小学生用英和辞書、文房具(政務活費用ファイル)、確かこれですべてだと思う。

Q.上記内容について議会事務局に相談記録があれば確認してよいか?
A.大丈夫です。

※政務活動費で支出しようと考えていた項目
本人に確認の上、議会事務局に記録の開示を求めました。それによると、小森議員が政務活動費の支出として事務局に相談していた項目は次の通りです。
【資料購入費】
・ドラえもん はじめての英語図鑑
・山崎通郡山宿 椿之本陣宿帳
・ゼンリン住宅地図
(ドラえもんと宿帳については、政務活動費を充当することは難しい旨を事務局が本人に伝える)
【研修費】
・研修代
・研修に伴う宿泊費、交通費
【資料作成費】
・ノートパソコン
・文房具、コピー用紙、コピー代
【その他】
・駐車場代
(市民から陳情の相談があったため使用したとのこと。調査研究にあたるため、政務活動費を充当したい旨の相談あり。議会事務局で検討するため、持ち帰りとのこと)


Q.自身の意思で、記者会見などを開き、市民に説明責任を果たすつもりはないのか?
A.ホームページでお話をさせていただいたので…あとは市政報告のチラシで触れたい。なるべく早く、なるべく多くのエリアに配りたい。

Q.6月定例会(市議会)を欠席しているのに、何の市政報告を出すのか?
A.まだ昨年12月定例会、今年2月定例会の報告を出していないので、そこに書いていきたい。

Q.4月30日(火)の閉庁日に市役所へ行ったとのことだが、10連休のゴールデンウィーク中で市役所は閉庁していることくらい認識していなかったのか?
A.認識していなかった。

Q.30日は、どういった収支報告書を持って市役所に行ったのか?
A.支出した収支報告書と、支出0円の収支報告書を両方とも用意していた。

Q.4月25日(木)に議会事務局が小森議員に電話していたのに気付かなかったのか?
A.選挙の片づけに追われて、電話に気づかなかった。携帯を見る余裕はなかった。



(なお、小森議員は、病気により6月15日まで市議会の「欠席届」を提出しています。6月10日の本会議は欠席し、交渉会には登庁しました。また、「6月末まで休務・加療を要する」との診断書を10日に議長へ提出しました。)
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6月11日に議会質問します

2019年06月06日 | 市政・議会・活動など
6月6日から市議会6月定例会が開会しました。
11日に以下の項目について一般質問します。順番は3人目です。

①子ども・子育て支援施策について
今年度は、保育園や学童をはじめ子どもに係る様々な施策を展開する「第2次草加市次世代育成支援行動計画」「子ども子育て支援事業計画」を新しく作りかえる年度です。
子どもの貧困や性の多様性、児童虐待などの位置づけや、待機児童対策の今後について質問します。

②児童クラブについて
2年生から待機(保留)が生じるなど深刻な状況が続いています。
児童クラブのニーズや待機児童対策などを質問します。
また、児童クラブを運営する市直営や社会福祉協議会、シルバー人材センターの保育の提供や安全対策などについて質問します。

③公契約について
2015年度に県内初でスタートして公契約条例。
地域経済活性化や地元企業育成、労働環境・条件の向上など公契約条例の効果を検証し、制度の拡充を求めます。

④避難所のトイレ確保について
避難所となる小中学校。草加市では、すべての中学校にマンホールトイレが設置されました。
今後は、小学校のトイレ確保が急務の課題です。

⑤市立病院について
草加市立病院は、産婦人科の休止などにより経営状況が厳しさを増しています。
今回は、財務状況に焦点をあてて経営改善を求めます。
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