草加市役所第二庁舎に設置されている証明写真機のマイナンバーカード申請機能が、
写真機設置会社のミスによる不具合で大幅に遅れる問題について、市役所資産活用課に行っている調査事項の中間報告がありました。
証明写真機によるオンライン申請の流れは、市民が証明写真機で申請し、㈱プラザクリエイト(以下、プラザ社)が設置した写真機から申請データがJ-LIS(ジェイリス:地方公共団体情報システム機構)へ送信されます。受信後、J-LISがカード発行作業をおこない、完成したカードを市役所に送付。市役所は、完成したカードの交付作業を行います。
そのため、市役所とプラザ社との契約関係は、プラザ社が市から場所を借りて証明写真機を設置しているだけの関係です。自動販売機と一緒です。つまり、市は今回の問題の行政処分を行えず、その役割はJ-LISが担うものとの認識に立って、J-LISへの確認を市担当課に依頼しました。
ところが、J-LISからの回答は、①J-LISとプラザ社との契約はあくまでも技術情報に関する守秘義務のみである、②そのため、今回の問題では、当該守秘義務に違反していないので処分には該当しない、③J-LISの業務は受理した申請に基づいてマイナンバーカードの審査・発行を行うことであり、J-LIS到達前のトラブルについては契約関係になく、監督権限もないため、今回の業務上の問題についての監視等権限はJ-LISにないという趣旨の回答でした。マイナンバーカードの発行遅延により生じた市民への損害に対して、責任がどこにあるのか分からないという怪奇現象がおきています。
引き続き、問題の調査を進めていきます。
<問題の概要>
草加市役所第二庁舎(1階)にある証明写真機で行ったマイナンバーカードの申請について、設置会社のプラザ社が、発行業務を担うJ-LISに送るべき申請データを送信せず、プラザ社のサーバーに滞留したままとなっていました。未送信だった期間は今年4月1日から5月13日までの約1か月半で、申請者193人に影響が生じました。申請者(市民)から市に問い合わせがあり発覚。滞留していたデータは5月14日に送信されましたが、カード交付申請受付までの期間が通常より最大1カ月半程度も遅れたとのことです。(申請受付から実際にカードが交付されるまでには更に時間を要します)
※問題の詳細は→佐藤憲和ブログ【証明写真機の設置会社ミスでマイナンバー手続き大幅遅延/草加市】