草加市議会12月定例会で、松原団地跡地に建設中の「松原児童青少年交流センター」の設置及び管理条例が賛成多数(共産党所属議員1人のみ反対)で可決しました。
以下、質疑で確認した内容をまとめました。
■松原児童青少年交流センターの概要
・令和4年10月オープン予定
・住所:松原4-790-19
・利用時間:午前9時~午後9時(年末年始休館)
・貸出スペース:ホール(322.45㎡)、創作工房(51.84㎡)、ダンス室(31.18㎡)、音楽室(34.17㎡)、マルチルーム(84.47㎡)
■児童・青少年は無料で優先利用
児童・青少年等(30歳以下の児童・青少年、その保護者、関係団体)は使用料が無料となります。児童・青少年以外の31歳以上の方などは、使用料(下表)を支払うことでホールや音楽室などを利用できます。
児童・青少年が優先利用できるよう申込期間に差を設けることや、児童・青少年の利用見込みが少ない時間帯(平日午前中など)は全ての方に開放するなど、運用面を工夫していく予定とのことです。なお、予約なしで利用できるスペースも用意されますが、そこも優先利用を検討する予定。
【使用料金表(草加市議会への説明資料より抜粋)】
■指定管理者を決めるまでの流れ
松原児童青少年交流センターを運営する指定管理者は、以下の流れで決定される予定です。
令和4年2月~4月:指定管理者を公募⇒選考委員会(有識者や関係団体の方など)で審査⇒令和4年6月議会:指定管理者を指定する議案を提案
草加市立氷川児童センターでは、かつて株式会社による運営が続いていましたが、平成25年度から市議会全会一致により公益財団法人への指定管理に変わり、市民も参画した草加が誇る事業運営が進められています。新たにオープンする松原児童青少年交流センターの指定管理も、こうした過去の経験に学んだ運営となるよう市に求めました。
■わくわくタウン松原について
旧松原児童館の事業を引き継いで運営している「わくわくタウン松原(子ども育成課松原分室:松原小学校内)」について、松原児童青少年センターへどのように引き継がれていくのか、職員の雇用は守られるのかなど質疑しました。以下、その答弁概要です。
・わくわくタウン松原は令和4年度末まで事業を実施する。
・令和5年度以降は、松原児童青少年交流センターへ事業を引き継ぐ。
・わくわくタウン松原に配属されている正職員(1人)は、人事異動により配置転換を行う。
・会計年度任用職員の方々は、一人一人の希望をきく中で他の児童館などで働け異様に配慮する。
■「子どもの権利条約」を踏まえた条例改正
松原児童青少年交流センターの設置・管理条例の制定と併せて、「草加市立児童館設置及び管理条例」も改正されました。
市内4か所の児童館・児童センターは「児童の健全な育成を図る」ことを設置目的としていましたが、松原児童青少年交流センターの条例制定と同様に、児童の権利に関する条例(子どもの権利条約)に定める4つの権利を踏まえて、児童の豊かな知性と感性を育む施設へと位置づけを拡充させました。今後は、名実ともにその条例に相応しい施設に発展していくことを期待します。
また、青少年交流センターの利用対象について、対象者の青少年を「おおむね13歳からおおむね22歳まで」と規定していましたが、松原児童青少年交流センターに合わせて30歳までの方が利用できるように改定されました。
★松原児童青少年交流センターの愛称募集中!応募期限は12月20日までです
上記案内(草加市役所より参照)をクリックすると応募画面に切り替わります。