草加市の土曜授業「サタデースクール」が、2024年度で廃止されることが決まりました。また、夏休み短縮も廃止し、2025年度からは9月1日から2学期がスタートします。
本記事では、サタデースクールの導入から廃止までの経緯、その背景にある課題、そして今後について解説していきます。
サタスクの経緯と課題
草加市で2016年に導入された土曜授業「サタデースクール」は、当初は学力向上を目的に実施されていました。草加市独自にサタスクと夏休み短縮で授業時間を上乗せする取り組みです。
しかし、近年は目的が「開かれた学校づくり」へとシフトし、実施回数も年3回に減少しました。加えて、教職員の負担軽減や、子どもたちの習い事や検定試験との重複や、地域行事との調整が難しく、保護者等からの疑問の声も上がっていました。文科省や県からも、標準授業時数を大幅に上回るような授業時数を削減するよう通知が出されていました。
- 2016年度~:サタデースクール(年間5回)と夏休み短縮(3日間)を実施
- 2021年度~:サタデースクールを年間3回に縮小
- 2025年度~:サタデースクールと夏休み短縮を廃止(予定)
10月の教育委員会で廃止決定
佐藤憲和が今年6月の草加市議会で、サタデースクールの廃止と新たなあり方の検討を草加市教育委員会に求めました。(一般質問)
その後、教育委員会の担当者が課題解決に向けて、様々な調整や検討や推進。「土曜日等の教育活動検討委員会」で意見交換が実施され、10月24日の草加市教育委員会定例会でサタデースクールの廃止(2024年度で廃止)が決定されました。
廃止後の取り組み
サタデースクールは廃止されますが、各学校が、自校の特色や実態に応じて土曜日に公開授業や学校行事を実施できる枠組みは存続します。ただし、保護者や地域の方々への周知を徹底し、実施後は振替休日を設定するなど、より柔軟な運営が求められます。
また、夏休み3日間短縮も廃止され、9月1日から2学期がスタートします。
より良い教育環境の実現へ
サタデースクールの廃止は、教職員の負担軽減や保護者の負担軽減につながり、より働きやすい環境づくりが進むことが期待されます。教育現場における大きな転換点となるでしょう。また、地域との連携を強化し、より開かれた学校づくりを進める上でも、柔軟な運営が可能になると考えられます。
今回の決定を機に、草加市教育委員会は、教職員、保護者、地域住民と連携し、子どもたちのためにより良い教育環境の実現に向けて取り組んでいくことが期待されます。
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