『「占守島の戦いはソ連軍が明らかに恣意的に攻撃を仕掛けてきた。2万人以上の精鋭部隊が守ると知っていながら、8000人で上陸するのは明らかに無謀で、ソ連側に何か謎がある。『終わらざる夏』ではその謎を、ある仮説に基づいて解いてみた。小説家は歴史学者と違い、想像してウソをつける商売だ。仮説でも堂々と書くことに小説家の使命があるし、戦争を小説の形にして世に示すことこそ、僕の仕事だと思う。ウソをつく以上、最低限の責任として、勉強はするし、史実を覆すようなウソはつかない。その上で『確証はないけど、こういうことがあってもいい』というストーリーをのせている」』日経新聞 小説家・浅田次郎氏 「死者の重圧、筆震えた」(戦争と私) 戦後70年インタビュー 2015/8/13
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ペンクラブの声明は支持しないが、浅田次郎の日本原理主義的なところー米国向けリップサービスの先行に対する反発ーは支持する。
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樋口季一郎に率いられた占守島の戦い、終戦後戦争そのものがあった時代を知らない世代に残すという意味で、小説が残るというのはいいのではないだろうかと思う。小説はある意味ウソと想像にすぎないが、宗教的奇跡や栄光の戦いなど、古くから人口を膾炙する事実はほとんどウソと想像である。大切なことは後世に本質をしらしめること。本質とは自分たちの短い人生を民族の長い歴史にどのように配置するかという精神の継承だ。叙事詩ではなくても抒情詩でもそれが可能であることは歌舞伎が実証している。文化にはこのような時間マジックがある。
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ペンクラブの声明は支持しないが、浅田次郎の日本原理主義的なところー米国向けリップサービスの先行に対する反発ーは支持する。
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樋口季一郎に率いられた占守島の戦い、終戦後戦争そのものがあった時代を知らない世代に残すという意味で、小説が残るというのはいいのではないだろうかと思う。小説はある意味ウソと想像にすぎないが、宗教的奇跡や栄光の戦いなど、古くから人口を膾炙する事実はほとんどウソと想像である。大切なことは後世に本質をしらしめること。本質とは自分たちの短い人生を民族の長い歴史にどのように配置するかという精神の継承だ。叙事詩ではなくても抒情詩でもそれが可能であることは歌舞伎が実証している。文化にはこのような時間マジックがある。