私が橋下市長の国政を肯定しないのは、政策ではない。彼の思考法の無時間性である
橋下大阪市長は外交領土問題について、本日このように述べて(twitter)いる。
「橋下徹 @t_ishin
主権国家相互の主張が異なっているのに、固有の領土だから当然!というロジックは何も解決しない。日本政府の尖閣国有化は固有の領土なので当然!というロジックを展開するなら、韓国やロシアの竹島・北方領土への上陸も同じロジックを展開される。」
彼は国家間の紛争が、理屈の言い合いだと思っている。歴史がロジックで拭えると思っているのだ。これは国政を預けるに値しない思考法である。領土紛争が単に国家間の言いあい?。冗談もいい加減にしてくれ。竹島は明確に日本の領土である。敢えてロジック議論に限定するなら、韓国がどうしても引けないのは、連合国側に加入している証拠が竹島の領有、つまり分捕りが連合国の証拠と考えているからだ。それが日本の独立によってマッカーサーラインが消え、日韓条約で李承晩ラインも消え、連合国軍として日本に勝ったと言える根拠がないから引けないロジックなのだ。言い合いなどというものではない。裁判でいうなら十分な証拠があるのだ。
文楽の価値が理解できない、それ程度ならまあ許せるが、国政で政治家に歴史性認識がないのは許されない。
百歩譲って尖閣の国有化があるから竹島が韓国に領有される理屈を与えてしまうという言い分を認めるとしても、時間的には韓国の実効支配(不法支配)のほうが先なのだから、時間を逆転して原因と結果を結びつけることはできない。「同じロジックを展開される」というのは、論理の上で同じ抗弁が出来るという論争上の言い分にすぎない。彼の思考法には論争に勝つことをベースに、負けそうな、あるいは抗弁で中和されそうな主張は少ないほうがいいと考える癖がある。
外交と裁判とは違う。
この初等法曹家の思考法の弱点は、2つある。
一、相手に先を読まれやすいということ。一、公正公平なジャッジと権威の存在を前提としていること。彼が選挙を大(おお)「戦」(いくさ)といいい、ある意味選挙至上主義なのはその権威が国民の投票に置き換えたにすぎない。簡単に言えば得票の権威を以って公平な処断を求める。大いなるアマチュアとして純粋で可愛いが、対して国家間の戦いには公正公平なジャッジなどはじめから期待できない。実行力を示さなければ道理も通らないのが政治と外交。橋下流は外に出すにはアマチュアすぎる。
橋下大阪市長は外交領土問題について、本日このように述べて(twitter)いる。
「橋下徹 @t_ishin
主権国家相互の主張が異なっているのに、固有の領土だから当然!というロジックは何も解決しない。日本政府の尖閣国有化は固有の領土なので当然!というロジックを展開するなら、韓国やロシアの竹島・北方領土への上陸も同じロジックを展開される。」
彼は国家間の紛争が、理屈の言い合いだと思っている。歴史がロジックで拭えると思っているのだ。これは国政を預けるに値しない思考法である。領土紛争が単に国家間の言いあい?。冗談もいい加減にしてくれ。竹島は明確に日本の領土である。敢えてロジック議論に限定するなら、韓国がどうしても引けないのは、連合国側に加入している証拠が竹島の領有、つまり分捕りが連合国の証拠と考えているからだ。それが日本の独立によってマッカーサーラインが消え、日韓条約で李承晩ラインも消え、連合国軍として日本に勝ったと言える根拠がないから引けないロジックなのだ。言い合いなどというものではない。裁判でいうなら十分な証拠があるのだ。
文楽の価値が理解できない、それ程度ならまあ許せるが、国政で政治家に歴史性認識がないのは許されない。
百歩譲って尖閣の国有化があるから竹島が韓国に領有される理屈を与えてしまうという言い分を認めるとしても、時間的には韓国の実効支配(不法支配)のほうが先なのだから、時間を逆転して原因と結果を結びつけることはできない。「同じロジックを展開される」というのは、論理の上で同じ抗弁が出来るという論争上の言い分にすぎない。彼の思考法には論争に勝つことをベースに、負けそうな、あるいは抗弁で中和されそうな主張は少ないほうがいいと考える癖がある。
外交と裁判とは違う。
この初等法曹家の思考法の弱点は、2つある。
一、相手に先を読まれやすいということ。一、公正公平なジャッジと権威の存在を前提としていること。彼が選挙を大(おお)「戦」(いくさ)といいい、ある意味選挙至上主義なのはその権威が国民の投票に置き換えたにすぎない。簡単に言えば得票の権威を以って公平な処断を求める。大いなるアマチュアとして純粋で可愛いが、対して国家間の戦いには公正公平なジャッジなどはじめから期待できない。実行力を示さなければ道理も通らないのが政治と外交。橋下流は外に出すにはアマチュアすぎる。