フィッシングつむらさんで、今年初めてイガイと真正面から向き合いました。
イガイを使うにあたっての基本中の基本ですが、船頭さんからイガイの入ったバケツを手渡され筏に到着した後に、バケツに海水を入れる、、というコトです。
アケミ貝等と同じ貝なので、そのままだと死んでしまうのですが、海水を入れるのを忘れがち(元々考えていない)な場合があります。、
実際に使用してみた初年度としての感想ですが、このイガイという餌は、、「無料なのにメッチャ凄い!」
雨の多かった7月度では、対象魚を寄せる集魚効果はダンゴ以上でした。
イガイで飼い付けをされているようなコトを聞いた気がしますので、その為かも知れません。
ただし、ココは水深が浅いので晴れた日が続きますと、ダンゴの煙幕効果に分があるかも知れません。(未検証)
サシ餌効果としても超一級で、特に誘った(動かした)時の威力は目を見張るものがありました。
工藤名人の昔のビデオ?か文章?で、イガイは殻ごと食べてしまう(丸呑みする)というコトでした。
ボケ・オキアミ・シラサのように端っこをカジラレルコトはありませんので、イガイ自体餌が硬いというコトも相まってアタリが大きく、即アワセで掛る場合が多い点が優れていると思うところです。
7月度は、愛用の針「オーナー:アケミチヌ4号」に辛うじて付けられるサイズの小粒イガイ(個人差はありますが小指の爪か、少し小さいくらい)で、30cm前後のへダイが毎回入れ食い状態になりました。
小粒の中から、茶色がかった薄い色のイガイを選んで使いました。
それは、真っ黒のモノより殻が薄いせいかイイ感触を感じたからです。
オモリから針までの長さは、流れが速い時は30cm以上にして、1匹釣れるまで長さの調整(長くしていく)をしました。
潮が緩くなり誘いをかけて釣る場合は、10~15cmの長さで効果がありました。
もし、あのへダイが30~40cm級のチヌの群れだったらと考えますとワクワクしてしまいます。。(-、-)
着低後すぐに「コンコン、、スコーン」のパターンが一番多かったですが、着低前にヒッタクラレテ走られるケースも多く、また30~50cm誘い上げた時に穂先が海中に刺さる程の勢いで食ってくるケースなど、非常にエキサイティングなへダイ釣りでした。
ただ、へダイの異常な活性の高さに酔いしれてしまい、本命のチヌに執着しなかった為、足元のへダイの群れの中に混ざっているであろう、チヌに対しては無策だったコトが来年の課題として残りました。
8月に入り、イガイの食いが少し落ちてきたように感じ、渋い時には「ハヤブサ:シラサチヌ3号」に辛うじて刺さる、もっと小粒なイガイを使うコトが多くなりました。
それと平行して、若い時に読んだような記憶のある「落とし込み釣り関係の書籍」に載っていた「イガイの稚貝ダンゴ」をよく使いました。
パターンとしては、序盤は稚貝ダンゴを使い、活性が上がったら小粒イガイに切り替える感じです。
稚貝ダンゴとは、米粒くらいのイガイが毛?で絡み合って固まりになっているモノを毛のトコロを引っ掛けて針につけたモノです。(ただし我流なので、詳しくは専門書をご覧下さい)
注意点としましては、針先が露骨に出ないようにするコトです。
ダンゴの塊ごと食ってくるみたいで、アタリは小粒イガイとあまり変わりませんが、食い気を誘う効果は、小粒イガイの比ではありません。
欠点としましては、量を確保するコトが難しい場合があり、その時は特効薬的な使い方をしていました。
それと、イガイダンゴの部位や付け方によっては、毛の塊が針のフトコロ部分に厚く残ってしまい、針外れの原因になる場合がありますので注意が必要です。
また、やはりサシ餌(イガイ)に直接針を付けずに毛の部分に針を付けている為、核心部分を外しているせいか、唇の皮1枚で掛るコトもありました。
この事は、経験を重ねてタイミングをつかめば良いコトと思います。
57cmのマダイと48cmのチヌは、この稚貝ダンゴで釣りました。
フィッシングつむらさんで、周りの釣り客を観察しておりますと、イガイは撒き餌用として使い、サシ餌はオキアミやボケ・カメジャコを使う方が多いようでした。
足元のみを攻めている方はゴンズイの猛攻に悩まされ、ゴンズイを交わす為にチョイ投げで大型を狙うのが主流のようでした。
ワタクシも、もし常連さんからお話をお聞きしてスタートしていたら、チョイ投げ派の末席を汚していたかも知れませんが、いかんせん団体行動が出来ないタイプなので、船頭さんから頂いたイガイの使い方を今でも模索しながらコツコツ研究しております。
イガイの第一印象は「話には聞いていたけど、こんなので本当に釣れるん?」、、でした。(笑)
ちなみに、サナギの第一印象は「何コレ?クサイしキモイし・・・」でした。
ワタクシにとって、サナギの師匠はチャリコで、イガイの師匠はへダイですね。