複雑な曲は、実はテクニック的には単純なんです。
たとえば、『ジャイアント=ステップ』
難曲といわれるこの曲のコード進行の前半部分。
これは、各コードのコードトーンを拾っていくことが、
重要です。
各コードの1、2、3、5の音を繋ぐ練習を
自分でエクササイズを作り、仕込んで行くのです。
それぞれのユニットを変化したユニットを考えます。
数学的に考えれば、
1235、1253、1352、1325、1523、1532
2135、2153、2315、2351、2513、2531
3125、3152、3215、3251、3512、3521
5123、5132、5213、5231、5312、5321
これで、すべてのコードを追って行きます。
すべてのユニットをやる必要はないと思います。
途中でだんだん判って来ますから。
作曲技法としても機械的で単純です。
だから、昔から本当はジャズの初心者教育のアイテムに
本当は適していると思います。
『モーメント=ノーティス』も言わば、同じように
技法ありきの曲だと思います。
めまぐるしい転調の曲ですが、要は1小節の−のフレーズを
違うキーで展開する練習曲です。
これもいくつかのネタを進行に合わせて弾いて行けば良いのです。
出来たらまた違うネタを仕込みます。
これらの曲が難しいと言われるのは、その早さの1点のみです。
それを解決するには、ただゆっくりにすれば良いのです。
これらの曲をマスターするのに必要なのは、努力と根気です。
創造力が少なくて済むと言う事でも、初心者が時間をかけて
音名やらコードを覚える意味でも実は初心者向きな曲なんです。
効率のいい練習法は、きいてもらえればレッスンで説明します。