ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

Something Now or Special

2009-01-04 02:14:23 | Weblog
今日も、ある音楽ライターの先輩(50歳)に良い話を聞いた。

「若い世代は、Something New、何か新しいものを生み出す発想がある。
しかし、我々は、もうすでにそういう初期衝動をなくしてしまっていると思う。
しかし、僕らには、まだ、やれることがあるんだ。
それは、Something Specialなんだ。」

現在、確かに、70年代以降、大した音楽の革命は、起こってないと思う。
ヒップホップ登場以降、新しいジャンルが出来る予感もあまりない。


それでも、優れたアーティストが出て来て、考えもしなかった方法で、
世界を塗り替えるのが進化だと思う。
「目標にしなければ、結果は出て来ない」のも、真実なので、
是非、若い世代は、そういう心意気で、Something Newを目指して欲しい。


一方、今まで通りの音楽を非常に質の高い完成度で聞かせるのも、
僕のようなおじさん世代にならではの、使命のような気がする。
Something Specialだ。

Something Specialは、時によって、おおきな革命をもたらす。
スティービー=レイ=ヴォーンは、斬新な音楽をやったわけではない。
非常にかっこ良く、ブルースをまとめあげた。
しかし、かれのお陰で、ブルースがお洒落な音楽として
ここ20年ぐらい息を吹き返しているのだと僕は、考えています。

Something Now と Something Special。
これを考えていきたい。


僕は、Something Specialをやるべき歳かもしれない。

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