ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

ゆっくり、というキーワード

2010-11-02 13:44:47 | Weblog
ここ最近、ゆっくり、大事にということを、
意識する出来事が多い。

うちのレッスンの情報は多い。
「もっと教えて下さい。もっとたくさん」
こういう人も多い。
基本的に僕はそれでいいとは思っています。
どんどん成長するのに、課題の出し惜しみはしません。

しかし、時間のない社会人。
苦手な事をゆっくり克服したい人。
細かい事まで気になるし、もっと突き詰めたい人。
どんどん、アウトラインを知りたくてレッスン内容がどんどん進んだ人。

こういう人にもっと「ゆっくり」ということが、
キーワードとして持ち上がって来ました。

<時間のない社会人>
コードはちょっと弾ければ、嬉しい。
ちょっとブルージーなフレーズが楽しく覚えられたらそれに越したことはない。
楽しく遊んでギターと戯れて、そういう息抜きの時間が取れれば良いと思います。
時々、自分のツアーの後とか厳しくなるようです。(苦笑)
「先生。もっと簡単な事をやってください」

言いにくいようですけど、どうぞおっしゃってください。
あれこれ教えがちなのですが、悪気はないのでお気遣いなく。

<苦手な事をゆっくり克服したい人>
どうにもグルーブしない。ストロークが苦手な人が居ました。
出来ると言えば出来るのですが、どうしてもファンキーになりません。
彼はR&Bの出来るギタリストになりたいので、ソロも良いのですけど、
バッキングやらコードワークを克服しよう。
と有名なバンドの曲をベースラインを弾く方、コードを弾く方。
交代しながら、1時間ジャカジャカ、かれこれ半年弾きっぱなしです。
しかし、なんだかソロまで上手くなって来ました。
僕とバンドを毎週組んでいる感じです。
二人でレッスン後に吸う煙草が旨い。(笑)

<細かな事が気になるし、突き詰めたい人>
ここ1ヶ月、Fmajorのブルースの課題を毎回、4小節覚えて、
例のリズム違いスケールトレーニングをずっと弾き続けている人がいます。
彼は、ギターも結構弾けるけど、細かなニュアンスを掴むのが自信になると思ったので、
二人でずっと基本練習の発展みたいなことを1時間弾き続けています。
だんだん、ギターに音楽の香りがただようになって来ています。
僕も生徒さんも満足で楽しくやっています。

<アウトラインが知りたくて、まずはどんどん進んだ人>
よっしゃ、わかった。はい。了解。
「音楽の成り立ちが何をどうやってるのか知りたいんです」「理論とか仕組みに興味がある」
そういう人は、まずはシステムを知りたがります。
でも、演奏は、今回、発表会に出てみて、これだけでもないらしい。
そう感じた人も多いんじゃないでしょうか?

もう一度、最初のメニューからやり直すのも、実は良いかもしれません。
時にもう一度やってみると意外にどんどん進み、また時間をかける内容が変わって来る事も多いです。
「僕は、まずD dorianからやりなおしたい」そうおっしゃった生徒さんが居て、
So whatをしばらくやりました。演奏の内容そのものが短期間で非常に音楽的になったと思います。


これは、すべて一例なので、よく話し合って合意納得のもとにやりましょう。



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