ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

ジャズであっても、準備する。僕の考えるほとんどの音楽の練習の仕方

2017-04-25 05:20:57 | Weblog

僕は、ジャズは、というか、音楽を上手く演奏するということは、
準備するもの、だとおもうんです。

実は、アドリブでやれ、と言われても、人間は、
その場で気の利いた事ができるものじゃないとおもうんです。
それをその場でやれ、となるから、
「まさか、そんな無茶な」という事になるんだと思います。

だから、じゃ、普段、何をするかというと、以下のような事を
僕は考えています。

まず、これの最初に『演奏する曲を決めます』
それからです。

1)テーマを弾けるようにします
2)イントロとエンディングを弾けるようにします。

3)その曲のキーで、スケールを練習します。
その場で、適当に弾いても、面白いように、
ちょっと模様が面白いものを工夫しておきます。

注:たいがいの熟練したミュージシャンは、上達してくると以下のようなものは、練習しておきます。
最初は、よく使うキーからいくつか弾けるようにする人が普通です。
●メジャースケール(=ドリアンスケール、リディアンスケール、ナチュラル=マイナー)
●ハーモニックマイナースケール(=hmp5)
●メロディックマイナースケール(=オルタード、リディアン7th)
●コンビネーション=ディミニッシュスケール(=ディミニッシュ)

3)コードごとに、簡単で、リズムを変えて遊んでも
面白い、幾つかの音を選べるようにします。
それを普段から、いろいろ変化させて、演奏できるようにします。
いわばテーマを決めた作曲です。

4)ひとまとまりのフレーズを用意します。
早い、あるいは長い、その場で弾くには、無理なフレーズを
用意し、練習します。それをいつも増やすようにします。

●1段ごとに用意する(4小節の作曲)
●ツーファイブを気の利いたものにする為の作曲
●他の曲で転用できるように作曲したものを幾つかのキーで練習
 その準備には
 ブルースのフレーズ、メジャーキーのフレーズ、マイナーキーのフレーズ、
 ツーファイヴのフレーズと言ったものが一般的です。

5)それを1コーラス繋げて、作曲します。
それを練習します。最初は上手くいきませんが、これを何回も繰り返します。

6)センスが悪いな、うかくいかないな、という時は、有名な人の演奏をパクります。
だから、みんなコピーをします。

パクると言うと聞こえは悪いですが
「インスパイアされた」「影響を受けた」という言葉を、みんな使います。
昔から、こういうフレーズには、著作権登録がないからです。
また、誰かに影響を受ける事は、恥ではないと考えます。
人は、しゃべる事すらも、両親やその国の人、みんなの影響で出来上がっているわけですから。

というわけで、多くのクラシック以外の音楽は、作曲能力が基本になっていて、
丸ごと演奏する自由もあるし、その場で好きに演奏する自由もある、と思います。 
ジャズは、高度に発達した自由な音楽で、世界最大の音楽輸出国、アメリカの
民族音楽なので、世界中の人がそれを参考にするようになって、
70年ぐらい経ちます。

**********
と、言う風に僕は、考えています。

**********
どの時代でも、音楽はクリエイトされてきましたから、
これからも新しい音楽は、熱心な人がいれば、クリエイトされていくものだと、
僕は考えています。がんばりましょう!


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岡本博文個人レッスン http://hirofumiokamoto.com/ 






 

 
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