ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

音楽にコアがない?

2008-07-04 09:58:44 | Weblog
そういえば、あまり感動的な音楽に出会うことが少なくなった。

「君も歳だろう」と言われれば、
そうかもしれないと思うこともあるのだけど、
最近、やっぱり、そうでもない気がしている。

どうにも、メロディーにコアが、少ないのだ。いや。
何と言っていいのかな。
どうも、メロディーにフェイクばかりが、目につく。
そんなに、最後の芯まで、辿り着いた形跡が見えないのだ。

音楽家に感動が無ければ、致命的だ、と思っているから、
新しい良いバンドがあれば聞かなきゃ、とアンテナを張ってみるのだけど、
TVでは、まず、それは、見込めない。

たまに良いものもあるのだけど、聞きながら胸に手を当ててみると
「歌詞のストーリー」に耳を奪われていたり、
アレンジの完成度に感心させられていたり、
アンサンブルのタイトさだったり。
ある民族音楽の香りが、濃いことに翻弄されていたり。
まあ、総合力で、何か合格点に辿り着いているのを感じる。

最後まで辿り着いたメロディーが、聞きたいと思う。
さすがに、クラシックは、そういうものの宝庫で、本人が死んでも残るだけのことはあるなあと思う。

アメリカとイギリスが、音楽で世界を席巻した1960年後半から70年半ばに、
今の世間の音楽のジャンルは、出来たと思う。
特にインストの音楽は。

80年代は、あの頃、音楽産業に金をかけ始めた頃で
「何て商業主義になっていくもんだ」などと、思っていたけど、
思えば、コアなメロディーが、ゴロゴロある、と思う。
ポップだという意味では、まんざら、捨てた時代ではないな、と。


どうも、最近は、You Tube とか、My Spaceで、ワクワクするものに出会う。
僕もマニアックかもしれないが。


結局、自分がわくわくする音楽は、もう自分で作るしかなくなった、
ってことだろうな。

いや「俺様のが、世界一!」とか、そういうつもりは、全然無いです。
そういう意味じゃなく、

「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」
と、思った訳です。
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