ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

即興演奏と楽譜の歴史

2010-09-04 07:08:09 | Weblog
音楽家は、昔から居て、名人もどの時代にも居たと思う。
最初の楽譜と言うのは、忘備録のようなもので、
彼ら名人にとって「ここは、こう、ここはこういう感じで」
というのが判れば良いものだっただろう。

それはゆるやかな作曲と言って良く、
実は大抵の伝統音楽の即興部分があるとすれば、
周到に用意された上で、ディテイルに選択肢があると言っていい。

それが、細部まで楽譜が指定する事で、
高度に決まった精密なアンサンブルが可能になるし、
そうやって楽譜は便利なものとして広まったのだろう僕は解釈している。

けど、本来の即興演奏のもつ良さは死に、
西洋クラシック音楽は、再現する事が中心になったと思う。

本来良い音楽は、たくさんの周到な準備が必要で
楽譜をみて弾くものでなく、覚えて、
心の中にあるものを弾くものだと僕は思う。


また、その場でなんでもかんでも素晴らしいアイディアが
生まれると言うのは、ある種の幻想で、
いろんな壁を超えるのは、作曲。

つまり、ゆっくり考え、時間軸を外した、
準備としての即興演奏だと思うのです。
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