ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

要するに、~しとけばいいんでしょう?という言葉の危険

2010-06-12 07:12:45 | Weblog
僕は、今まで何人もの人からこの言葉を聞いて来ました.

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「要するに」とか「~しとけばいいんでしょう?」という言葉。

ぼくは、使い方によっては非常に疑問を感じるんです。
それは、人の意見を単純化する作業で、
色々な意味を含んでいる事を切り捨ててしまう。

レッスンのアドバイスをを安易に「要するに」でまとめると言う
のは、僕は危険だと思う。

「要するに~しとけばいいんでしょうか?」となると
もっともやっかいです。

アドバイスを単純化して、しかも
自分で考える事を止めている。

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クリエイトすると言うのは、
基本的に「自主性」よって成り立っていると僕は思う。

TVをみたりするような受け身で済ませられるものではない。
むしろ、受動態で楽しめる娯楽が一般的になったのを
危惧しているんですけどね。

デジタルになってから特に。
遊びをクリエイトしなくなった。
デジタルにはフォーマットが必要ですから。
与える側の都合でね。

話しがずれました。(苦笑)

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音楽をするアドリブをするということは、
感じる事、表現する事の「束」で成り立っている。
だから、言い切る事は出来ない。

複数の要素とか、その活用法を自分なりに
工夫する事が必要になる訳です。

そして、その束の一つ一つは、
いちいち考えてするものから「癖」にしていくことで
考えずに出来るようになる。

だから、人から見て、驚くようなことが一度に
起きているように感じるのです。

で、もう一度、聞きたくなる力が生まれる。
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