ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

アルバム「慈愛LOVE」について

2010-10-03 09:03:52 | Weblog
https://twitter.com/jawango
につぶやいた事を抜粋。

慈愛LOVEというアルバムについて。 このアルバムは、レコーディングエンジニア、
故デヴィット=ベイカーに捧げて作られた追悼アルバムなのです。(慈愛LOVE)

日野皓正(トランペット)、山下洋輔(ピアノ)、安達久美(ギター)と僕。
彼とゆかりのあるミュージシャン4人がお経と対峙する形で作った作品の
コンピレーションアルバムです。(慈愛LOVE)

つまり、お経とのデュオを4人がやった訳です。 僕は、2作作りました。(慈愛LOVE)

最初は、お経に合わせてグルーブを付ければ良い、などと思っていました。
けど、だんだん、それでは全然だめだ。と気付いたんです。(慈愛LOVE)

お経は、神様に向かって唱える、あるいは演奏するもの一種の音楽なんです。
しかし、神様に向かうという事が、非常にキーポイントでした。
僕ら、音楽家、即興演奏家は、共演者に向かって音を出し、
化学反応を試みるからです。(慈愛LOVE)

お経は、宗教家にとって、神様との対話であり、
自分のエクスタシーが、そのまま法悦というか、
そういうものに向かっているからです。(慈愛LOVE)

だから、音のベクトルが違い、反応がない。
しかし、コンピューターミュージックにギターをダビングして、
バンドをグルーブさせるのと一緒で、
化学反応の仕方は、必ず探せると思っていました。(慈愛LOVE)

だから、お経に合わせてインプロヴィゼーションを繰り返すうち、
ただのドローン(通奏低音)でなく、
これは日本の民族音楽だなあ、と感じるようになりました。
しかもスピリチャルでゴスペルのような。(慈愛LOVE)

自分のお経に対する対応が、色々出来ていた。
そのうち、洋輔さんの作品が一番最初に出来て来た。
それを聞いた時、このコンピレーションに奈を連ねるに
必要なレベルと言うものを肌で感じました。
]それは言葉には出来ないのだけどイメージとしてはっきり実感しました。(慈愛LOVE)

自分の人生の手間、暇を一瞬に凝縮するという感覚かな。(慈愛LOVE)

ある種、やはりコンピレーションは、どこか戦いで、
アルバムとして成り立たせる為に、
これは音楽なのだからエクスタシーをどこまでも求めようと思った。(慈愛LOVE)

スピリチャルで癒されて、しかもエクスタシーが有ること。
それを参加メンバーの中で一番濃厚にしたいと思った。
しかし、それは参加ミュージシャンの誰もが思った事だと思います。
それゆえ、一種のシンクロニシティーが働いて、
ちゃんとアルバムが音楽として成り立ったと思います。(慈愛LOVE)

だから、一風変わったこのアルバムは、まぎれも無く音楽で、
気をてらった企画ものではないのです。
むしろ結果的に京都発、世界に向けての日本からしか
発信出来ない音楽が出来上がった。是非、お経だけも聞いてみて欲しい。
まるで違うものなのがわかると思います。(慈愛LOVE)

ジャケットも含め、力作だというのはすぐ判ると思います。(慈愛LOVE)
http://www.ragnet.co.jp/ragmania_jiai_love.html
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まだまだ若造なんだなあ | トップ | ピンチはチャンスと言う言葉... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事