ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

楽器との相性の大切さ

2010-05-25 09:52:57 | Weblog
さて、昨日、オールドのギターについて書きましたが、
オールドであることが大事な訳ではありません。


あくまで相性が大事。
たとえば、僕は大学に入ってまもなく渡辺香津美さんに憧れて
フェルナンデスのアレンビックモデルのギターを買いましたが、なんとなく相性が悪く、
安物のアリアのセミアコを買いました。
これが非常に僕を救ってくれました。

会社を辞めたとき、イバニーズのセミアコを買うのですが、
これは本当に長い事使いました。

以降、エレアコを使う事が多くなり、
エレアコも今のタカミネに出会うまで色々とっかえひっかえでした。

その後、本格的にエレキを復活させようと思うのですが、
ストラトに興味があったものの決定打が出ず、苦労していたところ
今のギターに出会ったのです。

そう何度も楽器を買い替えるお金もなく、
おかげでイコライザー(最高32ポイントのグライコまで常備してましたから)の使い方には
慣れましたし、音を聞いて「何ヘルツが持ち上がっている」なんて周波数で言えるようになっちゃいましたが。

それでも、言葉に出来ない良い音と言うのはあるものです。

うちの生徒さんでも、あれこれギターを買い、
ある日「僕、デヴィットTウォーカーみたいに弾きたいんです」
「良いじゃない!弾けば良いやん!」とけしかけたところ、
運良くデヴィットTウォーカーモデルを探し当てました。
それ以降、あっというまに彼はぐーんと上達しました。

僕自身も今年に入って、グヤトーンのオーバードライブと出会って、
ジグソーの最後のワンピースがハマったような気分を味わったものです。


そういうものと出会い、自分のボイスを確立するのは
非常に幸せです。
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