サンシンの日関連特別企画
開鐘の調べ
歴史博物館所蔵三線「友寄開鐘(トゥムシ ケージョー)」演奏会
演奏日時:
3月8日(日) 午後2時~3時
3月14日(土) 午後2時~3時
場所:
那覇市歴史博物館展示室内
※お申し込みは必要ありません。ただし、観覧料(一般300円)が必要となります。
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那覇市歴史博物館には、現在三線の名器二丁が所蔵されています。二丁の三線は、3月4日の「サンシンの日」に合わせ、3月中は、尚家文書の「湛水流工工四」(一冊)と「野村流工工四」(四冊)とともに毎年展示しています。
二丁のうち、一丁は「友寄開鐘」といい、かつては首里の中城御殿(旧尚王家邸、元の県立博物館跡地)に所蔵されていたといわれています。
「開鐘」とは、夜明けに突く鐘の音のことで、遠くまで響き渡る例えから真壁型の三線の名器に付けられた別称です。
「友寄開鐘」は東風平(こちんだ)の友寄村から、その音色が首里まで聞こえたという逸話が残っています。
もう一丁は「宮城の真壁」と呼ばれ、野村流の始祖 野村安趙(あんちょう)の高弟 松村真信(しんしん )の娘婿で、琉球古典音楽野村流松村統弦会の創始者である宮城嗣長氏が製作したものです。
この二丁は平成22年に仲松善信氏(野村流古典音楽保存会師範)の仲介により、宮城嗣長氏のご子息 宮城嗣幸氏(統弦会名誉会長)より寄贈いただいたものです。
今回は博物館の初企画として、これらの三線を取り出し、実際に演奏を行います。
三線演奏は、仲介者であった仲村善信氏、箏の伴奏は高江洲純子氏(琉球筝曲興陽会師範)が行います。この機会に名器の音色をお楽しみください。
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