老朽化が進んでいる第一牧志公設市場について、那覇市が現在地で建て替える方針を明らかにした。7日の市民説明会で報告した。9月末にも市長が了承し、正式に決定する。建て替え工事中はにぎわい広場に整備した仮設店舗に入居して営業する方針。市は2019年度着工、22年度に完成予定としている。
15年9月、市が市場の建て替え案としてにぎわい広場に新設する案を提案。同12月~16年1月に市場やその周辺の事業者による検討委員会と、識者などを交えた外部検討委員会を設置し(1)現在地での建て替えで工事期間中は営業休止(2)現在地で建て替えで工事期間中は仮店舗で営業(3)にぎわい広場へ新設移転(4)現在地で施設を耐震化を含む大規模改修―の4案を検討した。
市が当初提案した(3)は事業者側の反発が強く、両委員会とも(2)の現位置での建て替え、工事期間中の仮店舗で営業する案を選ぶ委員が多数だった。
市は本年度中に仮店舗の入居や再整備後の入居について意向調査を行い、店舗数などを把握する。
第一牧志公設市場の粟国智光組合長は「本格的な議論はこれからだ。ようやくスタート地点にたった」とした上で「仮店舗や今後のスケジュールについて、中身をしっかり議論しないといけない」と話した。