制定セレモニーに参加した(左から)もとぶウェルネスフーズの長濱徳勝社長、宮城功光大宜味村長、大城勉JAおきなわ理事長、島尻勝広県農林水産部長、サンエーの上地哲誠社長、JAおきなわの普天間朝重専務=22日、那覇市のサンエー那覇メインプレイス
-------------------------------------------------------------------------
沖縄県産シークヮーサーや関連商品の消費拡大を図る「シークヮーサーの日」の制定セレモニーと即売会が22日、那覇市のサンエー那覇メインプレイスで開かれた。主要産地である大宜味村の宮城功光村長が「沖縄のかんきつ果実を象徴するシークヮーサーで、全国民の美容と健康、長寿を祈念し、9月22日をシークヮーサーの日に宣言する」と力強く語った。
しまくとぅばでミカン類を「九年母(クニブ)」と呼ぶことから語呂合わせで制定し、この時期に旬を迎える青切りシークヮーサーを広く宣伝していく。
制定の準備を進めてきた県シークヮーサー消費推進協議会の大城勉会長(JAおきなわ理事長)は「制定を契機に広くPRして、県内や国外で消費拡大していく」と呼び掛けた。製造企業を代表して、もとぶウェルネスフーズの長濱徳勝社長は「付加価値の高い商品を県内で作りたい。大きな産業に育てていこう」とあいさつした。
シークヮーサーの果実には、脂肪の燃焼促進や血糖値の低下、抗炎症作用、肝機能改善の効果などが報告されている。来年度に向けて機能性表示の取得も進められている。
即売会では協議会の会員企業がシークヮーサーを使った商品を特別価格で販売した。帰省中に訪れた藤田はるひさん(28)=東京都在住=は「シークヮーサーが好きで、ゼリーを送ってもらうこともある。健康に良さそうで、ますます飲みたくなる」と話し、完熟飲料やシャーベットゼリーを購入していた。