肉汁がたっぷり詰まったオキランドの焼き小籠包=(同社提供)
肉汁の多さが特徴の「台湾爆噴小籠包(バオプンショウロンポー)」で沖縄を拠点に全国へ事業展開しようと、台湾と日本の事業家らが出資して食品製造・販売のオキランド(那覇市、片方励社長)がこのほど、設立された。
同社は今後県内ホテルやレストランなどへ小籠包を卸売りするほか、9日に那覇市松尾にレストラン「臺瓏(タイロン)」1号店も開店する。
初年度の売り上げは1億円を目指し、2020年までに県内で10店舗まで拡大する予定。
同社が販売する小籠包は蒸しタイプのほか、焼きタイプもある。焼き小籠包は生地がもちっとし、かじった瞬間に肉汁があふれる「爆噴(バオプン)」状態になるという。2タイプとも100%アグー豚肉を使用し、野菜も全て国産という。また、製造機器は台湾から導入し、調理指導も台湾から飲食関係者を雇用している。
台湾で化粧品製造会社と沖縄料理店を営む片方社長は「沖縄と台湾は文化や食材が似ているので、沖縄の人々は台湾の味を受け入れてくれるだろう」と述べる。
さらに「台湾の技術と日本の品質を合体させた小籠包は日本本土へ進出する第一歩の商品となる。
21年からの本土への進出も視野に入れたい」と事業展開の可能性を話す。
片方社長によると、国内で焼き小籠包を味わえる場所は横浜や神戸など中華街がある所に限るという。