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本土と沖縄、異なる遺伝背景 県内でも地域ごとに違い 琉大・前田教授ら調査

2018-11-21 17:56:12 | ニュース

前田士郎教授の研究グループが分析した県内在住4015人のゲノム情報に基づくデータ。宮古島と久米島在住者のデータは出生地調査を行って色付けしている(前田教授提供)

遺伝学的に比較的均一な日本人の中で、沖縄県出身者は本土とは異なる遺伝背景を持っており、県内でも地域ごとに複数の遺伝集団があることが、琉球大学大学院医学研究科の前田士郎教授の研究チームによって明らかになった。

病気のなりやすさや薬の効き方に遺伝子が関わっていることも分かってきている。解明が進めば、個人に合った治療や予防の実現が期待される。

チームは県内で同意を得た人を対象に、健康診断などで血液や唾液試料を採取した。

ゲノムDNAに含まれる全遺伝情報を読み取って解析を進めている。研究は県の先端医療実用化推進事業の一環で、2016年度から始まり、これまでに1万人以上の同意を得た。ゲノムのデータは匿名化した上で医療情報と合わせて蓄積し、病気の仕組みや薬の効き方の解明につなげる狙いだ。


人のゲノムは約30億の塩基の配列からなり、99.7%は全人類で共通している。0.3%ほどに当たる約1千万に違いがあり、SNP(スニップ)と呼ばれる。SNPのデータ4015人分を分析したところ、沖縄本島と久米島、宮古島の在住者で地域ごとに異なる集団を形成している様子が確認された。

さらに久米島と宮古島のデータにおいて、祖父母の出身地を確認する出生地調査を実施した。それぞれの島の出身者を抽出すると、データのばらつきが減り、よりまとまった遺伝子集団になったという。

前田教授は「地域ごとにここまで違いがあるのは意外だった。詳細な解析の際には地域を分ける必要がある」と話している。


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車エビの生産量1位は沖縄 国内シェアは32% 23日、新報ビルで「車えびまつり」

2018-11-21 05:12:39 | ニュース

22年以上にわたって日本一の生産量を誇る沖縄の車エビ。出荷の最盛期を迎える12月を前に、県車海老(えび)漁業協同組合(安里一月(いつき)組合長)は23日、車えびまつりを那覇市泉崎の琉球新報1階エントランスで開催する。

車エビの試食会(限定1500食)、親子車エビ勉強会や車エビのつかみ取りがある。お歳暮コーナーも設置する。

午前10時半から午後3時半まで、入場無料。


車えびまつりをPRする県車海老漁協の安里一月組合長(左)と具志司参事=19日、那覇市泉崎の琉球新報社

県内は本島北部から与那国島まで18カ所の車エビ養殖場がある。温暖な気候を生かして養殖し、県外物が少ない11月~翌5月に関東地方を中心に出荷しており、生産量は2017年に523トンあった。

全国の統計がある16年は、沖縄は447トンで産出額は22億7100万円、2位の鹿児島県は356トンで17億5100万円だった。

全国シェアは沖縄が32%、鹿児島は26%あった。

同組合によると1995年以降、沖縄が生産量の日本一を維持している。

 

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