沖縄総合事務局と沖縄県、沖縄美ら島財団は、火災で焼失した首里城正殿などの再建に向けた工事を10日に始める。奉神門と北殿に足場を組み立て、北殿の天井材を撤去し、がれきを移動する。資材は南殿横の通路から搬入する。
1月29日に県警の捜査が終了したことを受け、2月5日から工事の準備を始めていた。国と県は、ゴールデンウイークに地下の正殿遺構を一般公開することを目標に再建作業を進める。
北殿や南殿、黄金御殿、寄満など焼損した建物は段階的に取り壊し、搬入通路と作業ヤードを確保する。今月下旬までに保存する文化財を回収し、破損した瓦などの撤去作業に入る。安全な状態にしてから一般のボランティアによる分別作業を始める方針。