沖縄生まれの県系2世、デーブ・ロバーツ氏(48)が監督を務める米大リーグ、ドジャース(ナ・リーグ)が27日、ワールドシリーズ(7回戦制)第6戦で、レイズ(ア・リーグ)を3―1で破り、4勝2敗で32年ぶり7度目の制覇を果たした。現役時代の2003年に来沖した際、沖縄生まれを「誇り」と語っていた県系人が大きな偉業を成し遂げた。
ロバーツ監督は、宮古島で生まれ3歳ごろに那覇市へ移った母・栄子さん(旧姓・池原)と米海兵隊員だった父・フェイモンさんとの間に1972年5月に生まれ、1歳の時に家族で米国に移住した。
80年に祖父母に会うため約1カ月間、沖縄に滞在した。それから19年後の99年にインディアンスで大リーグデビュー。ドジャースでもプレーし、俊足の外野手として2008年まで通算832試合に出場した。その後、パドレスのコーチなどを務め、16年からドジャースの指揮官に就いた。
現役時代の03年には20年ぶりの帰郷をかなえ、少年野球教室などを開催して県内のファンと交流した。
当時ロバーツ監督は「沖縄は第二の故郷。日本ということではなく、沖縄生まれであることをとても誇りに感じている」と沖縄への思いを熱く語っていた。