【那覇】老朽化が指摘される那覇市第一牧志公設市場の再整備に向け、識者などでつくる外部検討委員会(堤純一郎委員長)は6月27日、再整備手法4案の評価を実施した。現地に市場を建て替え、工事期間中に事業者が一時的に使用する仮店舗を整備する案(仮店舗リース方式)が最も支持された。
近く市場と周辺事業者でつくる委員会でも同様の評価が行われる。両評価を踏まえ、本年度末までに再整備基本計画が策定される。
採点では、立地条件やコストなど8項目で評価。委員18人が4案を1~4位まで順位付けした結果、現地建て替え案(仮店舗リース方式)を1位にした委員が14人、にぎわい広場移転案が3人、現地建て替え案(市場事業者転出補償方式)が1人。長寿命化工事案を1位にした委員はいなかった。
再整備問題をめぐっては昨年、市が建て替え候補地案としてにぎわい広場への移転案を市議会で報告し、市場事業者側が反発。再検討に向けた作業を進めている。市場の関係者は「結果に安心した。この手法で愛される市場ができたらいいと思う」と述べた。
外部検討委副委員長の中村政人市観光協会事務局長は「工事が始まる3年間を市場、周辺施設がどう生き抜くのか。現状維持ではなく、よりいいものつくるよう、知恵を絞らないと」と協力を呼び掛けた。
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