沖縄市中央の音楽資料館「おんがく村」は、50年以上前の懐かしい音楽再生機器のジュークボックスを展示している。
同館スタッフの松本圭一郎さん(40)は「40代以上にとってジュークボックスは懐かしい存在だ。一方でCDを扱う今の小中学生はレコードを知らない。懐かしい体験、初めての体験を楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けている。
ジュークボックスは、硬貨を入れて選択ボタンを押すと自動的に中のレコードがかかり好きな曲が聴ける音楽装置。以前、市立博物館に寄贈されて壊れたまま放置されていた機器を引き取り、専門家に修理させた。
同館のジュークボックスは、1960年代に作られたとみられる。EPレコード(45回転)を80枚収容でき、AB両面で160曲が楽しめる。
展示する機器には、沖縄の民謡やオキナワンロックのレコードをセットしており、来場者が自由に聴ける。大口径スピーカーを備えた機器からは、低音が効いたレトロ感のある音が響く。
60年代~70年代にかけて、県内有数の繁華街を抱えたコザ市(現沖縄市)内の飲食店の多くが、ジュークボックスを備えていた。
同館館長の備瀬善勝さん(76)は「県内にジュークボックスが増えて、一挙に沖縄民謡を聴く人が増えた。60年代からの民謡ブームの立役者で、沖縄の文化を支えてきたのがジュークボックスだ」と話している。
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