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沖縄のことあれこれ。

琉球古典を五線譜化 

2016-09-21 12:01:20 | ニュース

琉球古典音楽 野村流師範 ロビン・トンプソン

英国出身、沖縄県在住の琉球古典音楽野村流保存会師範、ロビン・トンプソンの著書「琉楽百控」が今月末、榕樹書林から発売される。琉球古典音楽100曲を五線譜化し、音楽と歌詞の構造的な関係を分析した。

トンプソンは「五線譜化することで世界中の人が理解できる。琉球古典音楽の国際的な普及や実演家が理解を深めるのに役立てればいい。(構造を理解することで)新たな創作の下地になる」としている。

琉球古典音楽に関する解説書は数多く出版されているが、ほとんどは歌詞の解説が中心になっている。工工四を基に音楽を分析した本もあるが、トンプソンは「工工四だと琉球古典音楽の実演家には分かりやすいが、それ以外の人には分かりにくい。五線譜にすることで曲の全体的な構造が見える」と指摘する。

「琉楽百控」は「声楽譜附 野村流工工四」上、中巻の全曲と下巻、「捨遺」の一部を収録した。また「欽定工工四」にはあるが、現行の工工四にはない首里系の「赤馬節」、「タラクジ節」、「(揚)古見之浦節」の歌の復元も試みた。

琉球古典音楽の五線譜化はこれまでも行われてきたが、トンプソンは「拍節構造の誤認など問題が多い」と指摘する。

「琉楽百控」では五線譜の上段は三線、下段は歌を記している。打音などの奏法は、符頭(音符の円部分)の形を変えて表している。

歌詞のローマ字表記、英訳も載せている。

税抜き5,800円

問い合わせは榕樹書林:098-893-4076

 

 

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「意外とグルメな生活」 沖縄・サキタリ洞の世界最古釣り針出土 旧石器時代の漁労生活判明

2016-09-20 08:00:08 | ニュース

 世界最古の釣り針が出土した沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡(調査区1)からは、高級食材の上海ガニの仲間であるモクズガニの爪が約1万点出土し、オオウナギや、刺し身がおいしいことで知られるイラブチャー(アオブダイ)など魚の骨も多く見つかった。資源の限られた島の環境では居住が長期間続くのは困難だと言われていたが、2万年以上にわたって漁労をして生活してきたことが分かった。調査を担当した県立博物館・美術館の藤田祐樹主任(自然人類学)は「意外とグルメな暮らしぶりだったようだ」と話している。

 出土したカニの爪の大きさから推定すると、殻の幅は約8センチ。これは秋の産卵を控えて最も大きくなったサイズ。海でふ化した後、稚ガニになって川をさかのぼりながら成長し、産卵のために海に向かう。「身やみそがたっぷり詰まった時季を狙って捕っていたのではないか」と藤田さんは言う。

 調査では、カニのサイズだけでは裏付けが弱いと、同時に出土している巻き貝のカワニナに注目した。カワニナの殻は水温の上下に合わせて酸素の同位体の比率が変化する。これを分析することでカワニナが死んだ(捕食された)季節を推定できる。出土したカワニナ殻で調べたところ、季節を示すデータが取れた28個体のうち秋が19個体、夏が8、冬が1という結果になった。

 「モクズガニは夜行性なので、毎年秋にこの洞穴に住んで、夜、カニやカワニナを捕って食べていたのではないか」と藤田さんは「グルメ説」に自信を見せた。

 釣り針は、これまでは東ティモールのジェリマライ遺跡の貝製釣り針が最古とされてきた。年代が2万3千~1万6千年前と幅があり、特定できていなかった。国内では、神奈川県横須賀市の夏島貝塚で出土した1万~9千年前(縄文時代)の釣り針が最古とされ旧石器時代の漁労を示す資料はなかった。

 藤田さんは「旧石器人のイメージとして、海や川で釣りを楽しむ姿が新たに加わった。現代の私たちと同じようなものを食べておいしいと思っていたのでしょう」と笑った。

 ◆旧石器時代と較正(こうせい)年代 日本では約1万6千年前以後が縄文時代、沖縄では貝塚時代と呼び、新石器時代に相当する。それ以前が旧石器時代で、日本では無土器時代などとも呼ばれる。旧石器時代の年代測定は放射性炭素法で行われるが、植物の年輪の検証などで補正した較正年代が併記されるようになった。較正年代は放射性炭素法の年代より数字が大きく実年代に近くなる。


約2万3千年前の釣り針が出土した場所を示す沖縄県立博物館・美術館の藤田祐樹主任=沖縄市南城市のガンガラーの谷

ガンガラーの谷

 

 

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日本、車いすラグビー銅 仲里、乗松ら活躍 リオ・パラリンピック

2016-09-19 07:23:28 | ニュース

【リオデジャネイロ18日=稲福政俊】リオデジャネイロ・パラリンピック最終日の第12日は18日午前(日本時間同日午後)、ウィルチェア(車いす)ラグビーの3位決定戦を行い、日本は52―50でカナダを下して銅メダルを獲得した。

同競技でのメダル獲得は初めて。県内チーム「沖縄ハリケーンズ」に所属する仲里進(アディダスジャパン)=浦添市、乗松聖矢(SMBC日興証券)=熊本県=も出場し、勝利に貢献した。


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琉球料理と泡盛、世界遺産へ登録名確定 来月から署名や寄付開始

2016-09-18 15:48:35 | ニュース

琉球料理と泡盛の世界無形文化遺産登録を目指して活動する世界遺産登録推進委員会(委員長・安田正昭琉球大名誉教授)の第4回会合が17日、那覇市の泡盛マイスター協会で開かれた。遺産としての名称を「『琉球料理』及び黒麹(こうじ)菌による『琉球泡盛』文化圏の世界無形文化遺産」に確定し、署名や活動資金の寄付を募る活動を10月以降に開始する方針などが報告された。

会合は「黒麹菌」を正式名称に入れるかどうかで委員の意見が分かれたが、「現在九州などで使われる黒麹菌の原点が、琉球泡盛にある」として「黒麹菌」を含んだ名称に確定した。

会合では事務手続きを円滑にするため、専任者や作業部会の設置が提案された。機運の盛り上げには県への働き掛けが不可欠だとして、翁長雄志知事に協力要請する方針も確認した。

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第6回世界のウチナーンチュ大会 参加・観覧募集

2016-09-16 10:01:54 | ニュース

『第6回世界のウチナーンチュ大会』では、三線一斉大演奏会として、2つのプログラムを実施いたします。

ひとつ目は、10月27日(木)に行われるウチナーンチュ大会の開会式において1000名による演奏を披露し、世界のウチナーンチュとの再会と大会の幕開けを祝う「開会式三線一斉演奏」。

ふたつ目として、10月30日(日)に最大6000人が一堂に会して三線の大演奏を行い、三線文化のすばらしさを国内外に発信する「うまんちゅ三線大演奏会」。
これら2つのプログラムへの参加を大募集いたします。

「開会式三線一斉演奏」で演奏される楽曲は「かぎやで風節」「安波節」、閉会式の「うまんちゅ三線大演奏会」で演奏される楽曲は「かぎやで風節」「安波節」に加え「てぃんさぐぬ花」となっており、今大会のために沖縄の伝統芸能から各流派を超えた作成された練習用の特別演奏の映像、音源、工工四(クンクンシー)を下記に公開しております。

いずれの催しも、下記サイトで提供の映像・音源・工工四を基に実施いたしますので、練習用にご利用ください。
監修の照喜名朝一先生は「この映像を参考にして、みなさんの個性が光る演奏となるよう練習に励んでください」と述べておられます。

多数のご応募をお待ちしております。

申込及び三線の練習は下記サイトにてご確認ください。

三線一斉大演奏会参加者募集について

http://wuf2016.com/jp/?page_id=302

第6回世界のウチナーンチュ大会公式ホームページ

http://wuf2016.com/jp/

 

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