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沖縄のことあれこれ。

ブーゲンビレアはスーパーフード 沖縄の高校生がレシピ開発に情熱 ピンクの花びらは高い抗酸化作用

2019-07-05 20:03:30 | ニュース

ブーゲンビレアの押し花を飾り付けに使用したケーキ

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「ブーゲンビレアを食用花として発信していきたい!」と、ブーゲンビレアの成分分析やレシピの開発に花言葉と同じ「情熱」を燃やす高校生がいる。

南部農林高校生活デザイン科フードコースの玉城類子教諭と同コースの生徒5人は、半年ほど前から食用花としてのブーゲンビレアの研究を始めた。

花びらの粉末を生地に使ったピンク色の焼き菓子や天ぷら、ケーキの飾り付けなど、ブーゲンビレアのレシピ開発に力を入れている。

花を調べていくと、当初アントシアニンという物質だと予測していた花びらの鮮やかな色は、スーパーフードとして注目される赤いドラゴンフルーツやビーツに含まれる「ベタレイン」という物質であることが分かった。

ベタレインについては現在、研究が進められている。これまでの論文などによると、緑茶などに多いカテキンの3~4倍になる抗酸化作用を持つとも言われている。この成分に着目し、「見た目の美しさだけでなく、健康にも良い食品が開発できるのではないか」との思いからプロジェクトが始まった。


ブーゲンビレアを食用花として研究する南部農林高校生活デザイン科フードコースの生徒たち=2日、同校

生花だと強く感じる苦みをどのように解消できるか、試行錯誤を繰り返した結果、糖や油脂によって気にならなくなることが分かった。

かき揚げや茶碗蒸しに使うと、見慣れた食べ物が華やかになる。押し花や粉末にしても鮮やかな色を長期間保ち、酸にも強い。すし酢に使うとごはんが淡いピンク色に染まった。

「花の色を生かせるレシピを考案するのが大変だった」と話した志良堂千尋さん(17)らが昨年、校内でブーゲンビレアづくしのお弁当やスイーツを販売したときには、珍しさからすぐに完売したという。

玉城教諭は「今後は苦みの成分や、品種によるベタレイン含有量の違いなどを分析していきたい」と語った。「レストランやホテルで提供してもらえるようになりたい」と、これからの目標を話した生徒たち。ブーゲンビレアが食用花として広まるだけでなく、沖縄の産業を後押しする新しい商品開発につながることを期待し、目を輝かせた。


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希少生物保護へ沖縄県が年度内に独自条例 密猟規制、保護区指定、外来種対策も

2019-07-03 20:01:20 | ニュース

餌を探しながら歩くヤンバルクイナの親子(左が若鳥)

沖縄県は県内の希少な野生動植物を密猟や開発などから規制する「県希少野生動植物保護条例案」を2019年度内に県議会に提案する方針を固めた。

沖縄には固有の希少動植物が多く、種の保存法などでは規制が及ばないものが多数あるため、独自の条例で保護を図る狙い。本島北部と西表島の世界自然遺産登録を見据えた環境整備にもつなげたい考え。同条例は2006年度から制定が模索されていたが、保護種の指定が難しいなどの理由で見送られてきた。

棚原憲実環境部長は2日の県議会一般質問で「ぜひ本年度中にやっていきたい」と条例提案の意向を示した。次呂久成崇氏(社民・社大・結)への答弁。県自然保護課はこれに先立ち、6月28日からホームページで条例案を公開し、パブリックコメント(意見公募)を実施している。

現在「種の保存法」などの国内法は、県内に生息する55種の希少動植物の捕獲などを規制している。一方、県の保護条例案は「沖縄の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)」に掲載された絶滅危惧種(10)類と同2類に分類された1237種のうちから、専門家の意見を踏まえて規制対象を絞り込むとしており、規制対象種は大きく拡大する見込み。県は、県自然環境保全審議会に対象種の検討を諮問する計画だ。

県の条例案は指定する希少動植物について、捕獲、採取、殺傷、損傷を禁止し、罰則も設けるほか、生息地などに関して保護区も指定する。一方、外来種についても対策外来種リストに掲載された371種などの情報を基に対象を決め、これらの外来種を放つち、植え、まくことなどを禁止する予定。


 

 

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ヤフーが那覇センター開所 ヤフーショッピングのカスタマーサポート強化、災害時に備え拠点の分散化

2019-07-03 19:57:01 | ニュース

開所式でテープカットする(左から)ヤフーの西田修一執行役員、県商工労働部の松永享産業振興統括監、ヤフー那覇センターの岡林徹業務責任者=1日、那覇市内

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インターネット大手のヤフー(東京都)は1日、ヤフーオークションやヤフーショッピングなどのカスタマーサポートを担う「那覇センター」を那覇市内に開所した。

カスタマーセンターの沖縄県内設置は初めてで全国では5番目。

当初は15人体制で業務を開始し、年内で新たに30人の地元採用を予定している。

ヤフーのショッピング事業の取扱高は、2015年度から4年連続で20%以上の成長が続いているという。

カスタマーサポートを担当する社員の増員と、拠点の分散による災害時の対応強化などを目的に、沖縄に新たな事務所を設置した。

県外は高知、大分、福岡、青森にカスタマーセンターを置いている。

開所式に参加した西田修一執行役員は「EC(電子商取引)が一般化して久しく、カスタマーサポートの重要性は増している。本日から採用募集を始めており、今後、現地採用を進めて体制強化につなげたい」と話した。


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香港-那覇 往復チケット購入で、行きが100円に! LCCの香港エクスプレスが9月就航 /沖縄

2019-07-01 21:47:06 | ニュース

香港の格安航空会社(LCC)香港エクスプレス航空は27日までに、那覇―香港の定期便を9月26日に就航させると発表した。

那覇と香港間を毎日1往復する。

就航記念として、9月26日~10月26日の搭乗を対象に、往復チケットを買うと行きの飛行機が100円になる特別運賃を設定した。
 
販売は既に始まっており7月2日まで。使用機材はエアバスA321で座席数は230席。

同社は石垣便など沖縄への運航実績があり、7月19日から下地島―香港の週3往復の運航を発表するなど路線を拡大している。

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香港国際空港を拠点とする唯一の格安航空会社(LCC)であるHK Express(香港エクスプレス)は6月24日、沖縄県の那覇空港に9月26日から直行便を就航することを発表した。

同航空は先日、同じ沖縄県の下地島に6月16日に就航しており、香港と沖縄各地を結ぶ路線をより充実させる。

香港エクスプレスは、香港人の日本旅行ブームに乗って創業時から日本路線に力を入れてきた。

使用する機体はA320、A321は滑走路の距離も短くて済むこともあり、短めの滑走路が多い地方空港に飛ぶことは容易であるため、地方空港の開拓を熱心に行ってきた経緯がある。那覇空港は3000メートルの滑走路があるため大型機も就航できるが、香港市民にとって西の近距離リゾートは海南島であり、東の近距離リゾートは沖縄という考えがある。加えて、10回以上日本を訪れている香港人が2割以上ある日本人にとっては「お得意様」であり、沖縄県の県庁所在地がある那覇に就航することは自然なこととも言える。今回の那覇線で香港エクスプレスとしては26都市目。日本だけでも13番目となる。沖縄県だけをみても下地島、石垣島と3空港に降り立つことになった。

香港と那覇を結ぶ便は現在、香港航空が午前7時台と午前11時25発の便が毎日、午後便(13時台または17時台発)が月・火・木・金・土曜の週5便、キャセイドラゴンが水・木・土・日曜の週4便が就航している。

6月からはピーチが週7便で復活と香港-那覇路線は一気に競争が激しくなるが、それでも十分ビジネスとして採算が成り立つと計算している。

運航スケジュールは週7便で、香港発(UO820)は、毎日7時5分発-10時35分着と固定した時間だ。一方、那覇発(UO821)は、月・金曜は11時25分発-12時50分着、火曜は11時30分発-12時55分着、水曜は12時45分発-14時10分着、木曜は11時35分発-13時着、土曜は11時40分発-13時5分着、日曜は11時15分発-12時40分着と、曜日によって微妙に異なっている。

那覇から香港に向かう場合、那覇市民にとっては午前はゆっくり空港に行くことが可能で、午後も香港観光を十分にできる時間があるほか、香港市民も自宅に着いてから翌日の出勤までゆとりがある。

チケットは片道598香港ドル~(空港税や燃油サーチャージなどが別途必要)。 ※598香港ドル=8300円程度

那覇を中心に沖縄県を観光する香港人がさらに増えると見込みだ。

 

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沖縄・第一牧志公設市場が仮設市場で再オープン 84店舗が入居

2019-07-01 21:24:24 | ニュース

第一牧志公設市場の仮設市場が1日、那覇市松尾の旧にぎわい広場にオープンした。

敷地面積約1970平方メートル、プレハブ構造の2階建て。84店舗が入居する。

1日午前、仮設市場前でオープニングセレモニーがあり、入居する事業者や市民らが多数集まった。

戦後から「沖縄の台所」として親しまれてきた市場の“仮住まい”の門出を祝った。

オープニングセレモニーでは第一牧志公設市場の粟国智光組合長や城間幹子市町らがテープカットし、地元のたんぽぽ保育園の園児がエイサーを披露し花を添えた。

城間市長は地元住民だけでなく多くの観光客が訪れることから、那覇市の新たな観光拠点としての役割に期待し「人情味あふれるマチグヮーの雰囲気はそのまま。多くの方に来てほしい」と利用を呼び掛けた。【琉球新報電子版】


第一牧志公設市場の仮設市場がオープンし、食材などを買い求める客でにぎわった市場内=1日午前10時半ごろ、那覇市松尾

 
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