個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

深刻な学力低下(現状)

2017-05-06 19:12:32 | 教育問題
こんばんは。
堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

算数でよく見るこんな問題があります。
「80円の鉛筆を6本買いました。500円払うとおつりは何円ですか?」
これをご覧になっている方は全員答えはわかると思いますし、少なくとも小学生の高学年にでもなればだれでもこれくらいの問題なら解けるだろうと思われるでしょう。教育現場いにいる私も7~8年前まではそう思っていました。なぜなら、私が指導してきた生徒は全員が解けていたからです。

しかし、何人かの方から相談を受けたり、実際に入塾してくれた生徒の中にこのレベルの問題が解けない中学生と出会い自分の認識が間違っていたことに気づきました。子どもたちの学力低下が問題視されだし、私も指導をしていきながら年々下がってきているかもと感じていましたが、その想像をはるかに超えるほど現実は学力が低下しているのです。正確には、全体の学力が下がっているというより、必要なレベルに到達していない子どもの人数が増えているということです。

上の問題の説明には、本物のお金を用意して買い物ごっこのようなことをして理解してもらいました。小学生ではなく、中学生にこのような勉強を教えたのです。そしてこのレベルの学力の子どもが、各学校にある一定の人数が存在していることがわかりました。驚きと同時に、疑問と不安で頭がいっぱいになりました。
「小学校ではどんな勉強してきたのだろうか?」「なぜこの学力のまま、中学生になるまで対策をとらなかったのだろうか?」「この子たちがこのまま中学校を卒業しても、この先社会で生活していけるのだろうか?」

私ができることは、とにかくこの子たちが勉強することを諦めてしまわないように、この子たちに合った勉強のカリキュラムを作成し指導していくことだと思い、現在も続けております。どの生徒も進むペースは違いますが、確実に前に進めていくことができています。それだけにやはり、「もう少し早く気づいてあげれていれば」と悔しい気持ちになります。

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