個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

深刻な学力低下(対策)②

2017-05-10 12:34:51 | 教育問題
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾 ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

最近の学力低下の問題を解決するには、学校教育を変えていくことが不可欠です。習熟度別のクラス分けをしたり、理解できていない生徒に特別に補習をおこなったり、また塾に通っている生徒は塾と学校で情報交換をおこなったりすることはとても有効な手段ですが、公立の学校ではすぐにはできないでしょうし、先生の負担も大きくなりすぎます。しかし、今のままでは悪くなる一方ですから困難な道であったとしても一歩ずつ変えていかなければなりません。おそらく現場の先生たちも、「もっとこうした方がいい」「この生徒を助けてあげたい」などさまざまな想いがあるでしょうが、仕事量があまりにも多くそこまで手が回らないのでしょう。ですが先生が忙しすぎて、生徒にしてあげたいことができない学校なんて、価値があるでしょうか? 私ならそんな場所にいきたくありません。不登校生が増加しているのも、学校のシステムが現代社会に合わなくなってきていることと無関係ではないように思います。

まずは、宿題のプリントやドリルの解答を子どもたちに渡すのはやめましょう。先生が丸つけをしましょう。そして大きく問題のある生徒には補習をおこなったり、保護者の方にそれを伝えて、保護者にも協力してもらい子どもたちが必要な学力や知識が身につくようにしてあげましょう。そういったことを先生ができるように、先生の仕事を減らさなければなりません。子どもたちのためにしてあげること以上に大事な仕事なんてないはずです。

そしてもう1つ大事なことは、授業中に騒がしくなったりしたときにはしっかりと先生が怒れるような学校にしなければなりません。そうでなければ、真面目に勉強しようとしている生徒が一番の被害者となります。「先生が子どもたちの興味をひくような面白い授業をしていないからだ」という意見がありますが、そんなことできるはずがありません。学力のまったく異なった子どもたち全員を楽しませる授業なんて、まして小学校や中学校の勉強のようなものでできる方が異常です。それに、人が話をしているとき、それも先生が前で話をしているのですから黙って聞くのが当たり前です。こんな当たり前のことを教えていないから、高校生や大学生になっても授業中にペラペラ私語をしてしまうのです。毎年ニュースで成人式で若者が暴れているニュースを目にしますが、結局被害者は真面目にしている方になります。授業に集中したいのに周りがうるさくて集中できない、一生に一度の大事な式なのに一部の人間によってぶち壊される、などどう考えてもおかしいですよね。こういったことこそ、算数や理科などの勉強を教える前に子どもたちに教えなければならないと思います。
小学校などで授業中に騒いだり、立ち歩いたりする子どもは勉強が理解できなさすぎて、授業が苦痛だろうからしかたがない」という考えも十分に理解できます。ただ、それはまた別の話です。授業中は静かにする、それができない生徒は注意され厳しく怒られる。まずはこれが基本です。そのうえで、子どもたちにとって授業がストレスにならないように、ここで習熟度別クラスを作ればいいのです。

私は一昨年、ONE-Sの開校前の3カ月間、現在の小学校がどのようになっているのかを知りたかったので、学童保育のスタッフとして働きました。いろいろ驚くことがあり想像以上でした。宿題をする時間があるのですが、やはり私が勤務した学校でも解答を子どもに渡しているので、解答をそのまま写している子どもが何人かいました。少し注意しても「べつにええねん」という返事が返ってきました。また、大部分の子どもたちは、スタッフのみなさんに対して「〇〇先生」と言っていましたが。一部の子どもは「〇〇!」と呼び捨てであったり、ひどいときには「うるさい、おばはん!」と暴言を吐いているときもありました。私は男ですので、それほど言われたことはありませんが、「子どもたちに対しては怒るときも、〇〇君、〇〇ちゃんと言わなければならない」「軽くであっても、絶対に手を出してはいけない」などかなり厳しくスタッフの方から言われていましたので、そういった子どもたちに対してほとんど何も注意できませんでした。「ああ、これが今の小学校の現状なんだなあ」とほんの一部分でしたがその問題点がわかったようなな気がしました。

こういった根本の部分を変えていかない限り、学校の存在価値はどんどんなくなっていくでしょう。いくら小学校から英語やプログラミング教育を導入したとしても、良くなっていくはずがありません。変えるのはそこではないんです。教育がもっといい方向に進んでいくことを望みますし、そのためにできることはしていきたいと思います。
コメント (2)
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