![]() | ACONY 1 (1) (アフタヌーンKC)冬目 景講談社このアイテムの詳細を見る |
ミステリー小説などでは、冒頭から死体を転がせ! とか、よくいわれますが。
この作者、冬目景さんは本当に事件を起こさないことのプロだな、と思います。
今回ご紹介するACONYでも、幽霊アパートに引っ越しすることになった主人公という設定があれば、いくらでもどたばたは起こせるはずなのに、こつこつと丁寧に、そして淡々と物語は進みます。
いや、進んでいるのかなあ?
でも、このペースというか間合いがこの人の魅力でもあるんですよね。
デビューしたてのころ。ZEROという作品を出版されていました。こちらは、学校という閉鎖環境での追跡劇です。
でも、なんか違うかな。と思いましたよ。
やっぱり、天は二物を与えず、なんでしょうね。
今月末には、もう一つの期待作『ももんち』も出るようですし。
このまったり感を楽しむとしましょう。