革命的な商品、アイディアでイノベーションを日本から!
という勇ましいかけ声はたまに見かけますが、それらしき具体的な動きは見られませんね。
保険商品などはさっぱり分かりませんが、工学部出身者として思うのは、どんな商品も最初から革命的な商品として作られたりはしません。
あのウォークマンですら、屋外での個人的なオーディオという革命的な商品として売り出されてはいますが、そういうオーダーで出てきたアイディアではなくて、技術者が自分のためにカーオーディオなどを流用して楽しんでいたのを見て売り出すことになったという話を聞いた覚えがあります。ようするに、その段階では現物を見ている技術者だってニッチな要望を満たすものかもしれないけれど、イノベーションだ! と思ってはいなかったんですよね。
だから、SONY無敵の一時代を築いたようなものを求めるのなら、まずは休憩時間に従業員が勝手にそういうのを作って楽しむくらいの余裕が必要だし、それを市井に求めるなら、第1に「自宅で趣味に没頭する時間」第2に「ガレージなど、趣味の作業空間」を多くの人が持てるようにしないと難しいんじゃないかなぁと思うのです。