国産ロケットはなぜ墜ちるのか | |
松浦 晋也 | |
日経BP社 |
小説以外の活字をご紹介するのは、ずいぶんと久しぶりのように思えます。
こんにちは。松浦です。
本書の初版は結構古いです。しかしながら、探査機はやぶさの成功、HTV(こうのとり)の成功でふつうの人が宇宙開発に目を向けてくれている今だからこそ、是非読んでほしい本です。
華々しい技術開発の物語でも、はらはらどきどきのドキュメンタリーでもありません。
しかし、日本の宇宙開発が潜在的に抱えている問題(端的に言ってしまえば、民が手弁当で開発して、官が足を引っ張る)を説得力のあるロジックであぶり出しています。
人には二番手で我慢しなさいといっておきながら、自分は一番楽で一番給与のいい職業を選んでいる人たちも読むべきです。