こんにちは、秋田・地ビール 湖畔の杜レストランORAEのミミです
救援物資運搬の受付をして下さった課長さんのところに行き、
「実は先ほど運んだ物資の他に水を1.8トンお持ちしているのです。直接避難所に行ってはいけませんか?ポンプは持参しています!」
また「車にはガソリンも入っていますし、避難物資を運ぶのによろしければ使ってください!!」と訴えました。
「自衛隊の給水車のローリーが空くまで待っているのも、時間が無駄なのでここで救援物資の運搬をやります!」と言いましたところ、課長さんはそこまで言うならという感じで、「ちょっと待ってください。水も1.8トンあり、ポンプもあるんですね!」とおっしゃると、
「水道局に行って聞いてきます!」と。
その後、ご案内頂いた水道局の方とお話を致しましたら、リアスホールに行って欲しいとご指示を頂きました。
車2台を移動し、リアスホールへ。
リアスホールは文化会館と図書館が併設されている大きな建物で、ここも避難所になっておりました。
リアスホールの館長さんとお話を致しましたら、また「ポンプがあるんですね!!」との事。
お顔が明るくなったように思いましたが、この時はまだそれが何故だかわかりませんでした。
とにかくお役に立てるという事に私たちは俄然張り切りだしまして、ご指示のところに車を控えました。
この会館の収容人数を満たす70トンの貯水槽に持参した水を入れて欲しいとの事でしたので、20Lのポリタンクに水を一旦受け、それをこちらから持参したコンテナーにプールし、そこからポンプで貯水槽に入れるという段取り決まりました。
ポリタンクで運ぶご難儀をおかけするなと思ったのですが、会館の方たちのお顔がやはり明るくなって、「本当によかった!楽になった!」と。
なんとよくよく伺うと、各自治体から給水車がきても、5トンの水を20Lのポリタンクに入れてそれを両手に持って、階段を降り貯水槽を囲む5Mの壁を登って入れていたとの事でした。
腕も肩もボロボロだと本音をおっしゃると共に、「本当によかった」と笑顔がこぼれました。
それを知り、この方たちもご家族やご親戚に被害のあった方、若しくは行方のわからない方も沢山いらっしゃるのだろうな・・・・。それなのに、避難された方たちの為にご苦労を惜しまず励んでいらっしゃるのだなと。
そう思った瞬間、「今日はどうぞお楽に・・・私たちが致します!」とテンションが一気にあがりました。
ポンプで運ぶ為に必要なホースは直ぐに買ってきて下さり、市役所の方も非常に協力的で本当に感激しておりました。
私たちは水がないと言えば水をお持ちする訳ですが、それが機能するように周辺の必要なものまでしっかり持ち込む側が持参しなければならないという事を実感いたしました。
前回のブログにもお書きしましたが、救援物資を受け取る側はどのようなものでも厚意を受けなければならないという気持ちに基づき受け取らざるを得ないというのが実際のところで、現実的には物資を機能させる為に悩まなければならないという結果も多々あるのではないかと思います。
救援を受ける側にも申し訳ないという遠慮があります。
本音は言えるわけありません。
そこを打開するには、積極的にやらせて欲しいという意志を強くお伝えする事だという事も学びました。
そして物資をお持ちするだけではなく、機能するような段取りを一緒になって考え、共に汗を流すという事ではないかと思います。
学びました。
大船渡の皆さん、有難うございます。
次回に続く。
こちらには470名の方が避難されているようです
玄関前に車をつけました
持参したポンプを運転させるべくこちらと市役所の方
との共同作業となりました
いよいよ運搬です
続々と市役所の方が集まって下さいました
一旦、ポリタンクに受けます
湖畔の杜ビールの仕込み水です
昨日より明るい動きが見られたせいでしょうか
職員の方が次々と寄ってこられて・・・
私たちも改めてそんなにご苦労していらしたんだな・・と。
入れたポリタンクを台車で貯水槽まで運びます
コンテナーに一旦受け、ここからポンプアップ!!