田沢湖 湖畔の杜通信

湖畔の杜レストランORAE《番猫『ミミ』のわがまま雑記考》

鍋は食材も人も融和し・・・・

2007年12月20日 | 湖畔の杜レストランORAE

冬といえば鍋。鍋が美味しい季節ですよね。。。秋田は代表的な鍋と言えば、なんと言ってもきりたんぽ。比内地鶏でしっかりおダシをとったきりたんぽは最高です。

鍋は何が美味しいかってやはり具よりもダシが美味しいんですよね。セリやら春菊やらネギやらごぼうやら、カニやら帆立やら鮭やら、地鶏やら・・・こんな海やら山やらの素材の旨味が渾然と調和するダシが、食材にからみあって全体の味を決めているという感じでしょうか。

この季節ならではのあんこうや鶏の水炊きなどは、それ自体も勿論美味しいもののコラーゲンが溶け出したスープもやはり見逃せないんですよね。。。具のバランスと共に美肌にもいいなんて、鍋って素晴らしいですよね~!

食材の旨味が融和した鍋を囲んで、人も融和する・・・それが鍋。ちなみにORAEはトマトベースの洋風鍋をやっております。勿論スタンダードな鍋もご予約頂ければご用意いたします。暖炉の火を眺めながらポカポカ気分でORAE鍋をどうぞ!!


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雪をめでる

2007年12月19日 | 秋田・田沢湖

窓を見るとなんとも情緒的に空から雪が舞い降りてきております。雪は気象条件で色々にその形や重さや質感を変えます。ふわふわした綿雪、しっとり重い水雪(秋田ではボタ雪といいます)、丸く小さな粒になった粒雪。そして粉のようにさらさらした粉雪。

雪を知らない方たちがこの雪の種類を聞いたら、雪ってロマンチックだな・・・なんてお想いになるかもしれませんね。本当にでも、ロマンチックなのですよ。。。

本当に冷えていて、外気温の低いときは雪はサラサラで、歩くとギュッギュッってしまる音がしますが、歩いたところの雪は固まりません。水分がしっかり凍結した状態だからなのですが、そんな雪に出会うと「ああ~、今日は冷えているんだ。。。」なんて感じです。雪の状態で気象を知ると言ってもいいかもしれません。

和室にある雪見窓。皆さんご存知でしょうか。障子の戸が上に上がり、外が見える状態になるものですね。おこたに入ってそんな雪をめでるというのはなんとも言えず風流なものです。


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秋田冬の小正月めぐり

2007年12月18日 | 秋田・田沢湖

秋田の12月はまだ冬本番とはいきません。スキー場もオープンしましたが、まだ本格始動ではないようです。やはりお正月休みがスタートといった感じでしょうか。。。。

秋田の冬の本番はやはり2月です。雪もこの時期が一番多いときではありますが、地域行事が集中しているのも2月です。

横手の水神様のお祭りの「かまくら」、酒どころ湯沢の「犬っこ祭り」、水の郷 六郷の「竹うち」、角館の「火振りかまくら」、西木の「紙風船」、大館の「飴っこ市」などなど。。。。この祭り全部が実は小正月行事なのです。

雪があるからこそ、この祭りの美しさ、幻想性、メルヘンチックさが際立つという感じで、本当に気持ちがあったかくなります。かまくらで出される甘酒や地元商店街の出店も見逃せません。

この時期はどの地域のお宿も一杯になりますが、今からご計画されて、「秋田冬の小正月めぐり」は如何でしょうか。

心に残る皆さんだけの冬物語、きっと生まれるはずです。。。


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「ORAE美味いもん市場」オープン!

2007年12月17日 | 湖畔の杜レストランORAE

レストランORAEの通信販売ショップがオープンしました。

まだ、商品数も少ないですが順次増やしてまいりますので、是非ご利用下さい。また、企画商品も掲載いたしますので、のぞいてみて下さい。

「ORAE美味いもん市場」では、会員登録をしていただきますと商品代金1000円毎に50ポイントが加算されます。このポイントは1ポイント1円で計算され、次回以降のご利用時に保持されているポイントを利用することが出来ます。さらに、新規会員登録をしていただきますと登録時に500ポイントを差し上げております。携帯電話からもご利用になれますので、QRコードを読み込んで下さい。

ORAE美味いもん市場(PC用)

http://www2.enekoshop.jp/shop/orae/m/ (携帯用)

Oraeshop_2 携帯電話でQRコード(画像)を読み込んで下さい。


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食のマザーズタッチ「食癒」

2007年12月16日 | ミミのつぶやき

食育と言われて久しいですが、食育って具体的になんだろう・・・って思います。例えばどんなところでどんな風に育った野菜なのかという野菜の生い立ちを知り、それをどんな風にお料理しているのかを知る・という事でしょうか。。。食育の概念が最近は非常に広義になってきているような気がして私自身明確には答えられません。。。

そのような事も非常に大切なのですが、私が常に考えているのは「お料理を通じて愛情を伝える・・・人間性を育てる」という事です。お料理にはそれを実現出来る力があると思います。最近スーパーで売られているカップスープも非常によく出来ていますが、やはりしっかり何日もかけてスープストックを作りじっくり煮た味わいというのは本当に心を癒す力があると思います。何日もかけて作るというのは、何日もそのスープに心をかけているという事で、それは即席には到底表現できない滋味深さとして食べる人の心の中にじんわりと浸透していくものだと思います。

手をかけるというのは、何日もかけるという事だけではなく、お料理の下ごしらえから含まれ、例えばお大根が何時間煮込んでも煮崩れしないように面をとるとか、大根くさくないように下煮がしてあるとか・・・これは面倒なことで省きたいことでもあるのですが、このような事をすることによって味わいにガサツさがなくなり、心にしみる味または忘れられない味になるのではないかと思います。

コンビニでおにぎりも売っている時代ですが、母親の手で握ってくれたおにぎりはふんわりしていて、でも崩れることなくしっかりしていて、ご飯の表面に馴染んだ塩味とノリの風味が、頬張るごとに「おいしいな」と感じさせてくれました。おにぎりもその握り加減に心を入れないとなかなかそのようにはいきません。まさに具と一緒に心を込めて握るからこその美味しさなのでしょう。その美味しいと感じる中に、早起きしてにぎってくれたお母さんの姿も浮かび、その愛情に包まれてる感が心を満たし子供を満足させるのだと思います。

大人だけではなく子供も同じように色んなものと戦っている時代に、「どうしたの?」「疲れてる?」なんて尋ねなくても、そのお料理を食べただけで心と身体が癒され、心の懲りがほぐれる・・・そんなお料理が必要なのではないかと思います。料理にはそれができる力が十分あります。「母のあの味が忘れられない」というのは、味ではなくそれで癒された心の味わいが忘れられないのだと思います。

痛いところにお母さんの手が何時間も優しく添えられていると、お母さんの手の温かさが痛い部分に広がり、苦痛が安らぐ・・・こんな経験皆さんおありじゃないでしょうか。不安な気持ちが、よくなれと念じるお母さんの手からの愛情で癒され、安心することから苦痛が薄らぐのだと思います。

お料理もそれと同じ、しっかりと心のある料理はまさにマザーズタッチそのものなのだと思います。食育も必要ですが食で癒される「食癒(しょくゆ)」(造語)が必要ですしとても大切な事だと思います。

何があっても日々のお料理を通じてそのような愛情で包まれていたら、どんな事でも柔軟に対応できるスポンジのような余裕と緩衝性のある豊かな心の人間が育ち、またその人間性が維持されるのではないかと思います。


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