12月を前に針葉樹を束ねては巻き付けていくあの感覚が恋しくなった。
慌ただしさが加速するこの時期、モミの香りに包まれて無心になれる時間は何にも代えがたい。
とは言っても、一年に一回なので上達しているはずはなく、
どうやるんだったっけ、とまずは記憶を辿る。
昨年教わったローラン・ボーニッシュ先生の、
すべての素材をまずは人差し指の親指側の付け根くらいの長さで切り揃えること、
ヴォリュームを出したいときにはヒムロ(スギ)、などの声がよみがえってきた。
今年のチャレンジは葉ものを加えたこと。
薄いグリーンはユーカリグロブルス。丸い葉のユーカリよりも馴染みやすいと感じる。
下の写真はグレビレア。表裏の色のコントラストが絶妙で、
先っぽの尖がり具合とシンクロさせるために赤系は唐辛子を択んだ。
植物の組み合わせを考えるのは最高に贅沢でクリエイティブな時間。
平面にして飾ったトップの写真は実は失敗作で、
個々の素材を切るとき、枝と葉のバランスが一番整ってみえる箇所でハサミを入れたい誘惑に駆られた。
その結果、束ねていくといびつな円形になってしまった。
やはりパーツを一定の長さに揃えておくのは重要なのである。
中央にキャンドルを置いて、テーブルアレンジとしてリカバリー。