11月の早いうちから白熱球のイルミネーションを探し始めたものの、
ネットを検索しても秋葉原の専門店に立ち寄ってもなかなか見つからない。
オレゴンでDebbyさんから譲り受けたものは半分点かなくなって、
これは親玉を交換する必要あり、ただその電球自体が入手困難であるということも判った。
何度も言うようだがLEDのイルミネーションには魅かれない。
そうこうしているうちに12月を迎え、
これも早々と予約していたリース教室の日がやって来た。
昨年はスワッグをほぼ自己流で束ねたが、
今年は田園調布の教室に足を運んでみることにしたのである。
その日は朝から曇りで、午後には小雨の入り混じる実に12月らしいお天気だった。
フランス人の先生のグループレッスンをかみさんと受けると、2つ衝撃的なことがあった。
太めの枝を一箇所あしらっていたところ、美的ではないと指摘された。
シナモンの飾りつけのイメージだったのだが...
また終了後「同じ素材を巻いても一人ひとり違った作品ができるのが面白いところですね」と持ちかけると、
先生は溜息とともに眉をひそめ「それが問題なのです」と。
どうやら個性を発揮するよりも、お手本に近ければ近いほどよい作品という定義のようだ。
先週は会社のピアノ・サークルで悲愴ソナタを演奏した。
実に中学生のとき以来のベートーヴェン。
仲間の一人に触発されて選曲を思い立ったのが今年の夏頃。
第3楽章はひるまずにという目標のもと、アレグロのスピードで何とか弾き切った。
大好きな12月をとことん味わいたくて、
イルミネーションも針葉樹の香りもピアノの会もここ数年の恒例になっている。
ただ不思議なもので、リピートしたいと思った楽しいイベントや出来事は、
初回の印象を上回ることにはならいことが多い。
その意味において、今週末聴きに行く第九は初めての試みなので期待が高まる。
ソリストや合唱が総出することでも豪華な第九は12月の風物詩。
来年以降の恒例に加わったとしても、今年には敵わないのだとしたら尚更大切な時間にしたい。
バリトンの青戸 知さんが楽しみだ。
ベートーヴェンに縁のあった2022年、そのイヤーエンドに向けてさらに加速する。